数物連携宇宙研究の一般講演を拝聴しました♪

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2014年9月28日の午後は、楽しみにしていた、数物連携宇宙研究の一般講演を拝聴しました♪

数物連携宇宙研究の一般講演.JPG

講演会は写真撮影禁止だったので、これは講演会が始まる前の写真です。
やや高齢者の男性が多いように思いましたが、高校〜大学生や、中には小学生も居ました。
一般講演で、話の核心をどこに持ってくるのか?に先ず興味がありましたが・・・

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タグ:数物連携

2014年09月29日

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カブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU) / 村山 斉

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カブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)...なにやら難しそうな名前ですが。

カブリ数物連携宇宙研究機構.JPG

カブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)【紹介動画】 / 機構長(村山斉さん)【プロフィール】
ここでも親しみ込めて○○さんと書くことをご容赦くださいm(_ _)m
でも、よく考えたらIPMUメンバーほとんどが博士・教授だし、自由闊達な意見交換を是としているので、いちいち肩書をつけて呼び合っていないような気もしますがf(^、^;

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2014年09月26日

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物質の科学と素粒子物理の深い関係 / 押川正毅・大栗博司

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物質の科学と素粒子物理の深い関係.jpg

物質の科学と素粒子物理の深い関係・・・なにやら難しそうなタイトルですが・・・

柏の葉カンファレンスセンター

2014年9月28日(日)14:30〜 柏の葉カンファレンスセンターで開催

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宇宙は数学の言葉で書かれている

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ガリレオとコペルニクス.jpg

宇宙は数学の言葉で書かれている byガリレオ・ガリレイ(左) ※右はコペルニクス
「universo e scritto in lingua matematica」

カブリIPMU.jpg

これは柏の葉、東大キャンバス内にある、カブリIPMU(カブリ数物連携宇宙研究機構)の交流スペースの中央にある柱にも書かれているそうです。(まだ、見たことないけど^^;)

※カブリ=フレッド・カブリ氏(ノルウェー出身の発明家&企業家)
私財を投じてカブリ財団を立ち上げ、世界中の基礎科学の研究を支援。

IPMUは、元々文科省から10年間という時限付きで設立された研究所だったのですが、カブリ基金による恒久的な支援の仕組みにより、時限終了後も活動を継続させる基盤ができたということで。基礎科学の研究はこうした篤志家の寄付があって成り立っている事にあらためて感謝しなきゃですね。⇒【参照】



『科学者の矜持(きょうじ)』大栗博司
2012年2月9日開催、理化学研究所平成23年度研究員会議総会の一般講演の動画
「基礎研究はきっと役に立つ、研究を真剣に楽しもう」という科学者への熱いメッセージ

物性理論や基礎科学の研究は日常生活とかけ離れ過ぎて、一般人にとって「それが一体何の役に立つのか?」と、ほとんど無縁です。マスコミが取り上げるのも「これで医療が変わる!」とか「これでますます便利になる!」とか、そういう研究成果がほとんどです。
でも、その葛藤を一番抱えているのが、科学者自身であることを大栗さん自身が講演の中で語っており、多くの研究者も語っています。だからこそ、『科学者の矜持=自信と誇り』というテーマで講演を依頼されたのだと思います。

さて、素粒子物理学や宇宙物理学のトピックスや応用例をやさしく解説...と言っても、この動画は研究員会議総会で聴衆のほとんどが科学者だから、専門用語をさらっと言ってのけるので、全く予備知識なしで見てもチンプンカンプンかもしれません。

それでも2014年9月28日、柏の葉カンファレンスセンター【KCC】で開催される一般講演会 「物質の科学と素粒子物理の深い関係」の予習に、この動画を見てわからなかった専門用語を事前にチェックしておくと、多少とでも当日の話が理解しやすくなるのでは?と思います。

実際、私自身、ひも理論という言葉のイメージについて・・・
『ひも理論も弦理論も同じ意味ですが、ひもと言うと、ふにゃふにゃしていて、振動としている感じがない、だから専門の人は"ひも"と言わないで、"弦(げん)"と呼んでいます。』
「あっ!なんだそうか!」とイメージがひとつ解決しました。
やっぱりネット情報だけでなく、実際の研究者の生きた言葉を聞くことは大事なんだなぁ。

私自身、物理学なんてまったくチンプンカンプンで
一度だけ柏の葉キャンパス物性研究所の押川研究室にお邪魔した時⇒【過去記事】
ホワイトボードに書かれていた数式を見て、ひぇ〜まったく無縁の世界だなぁ...と感じました。

でもその4年後...たまたまつくばの高エネルギー物理学研究所に行く機会があり
「あっ!こういう事(宇宙や量子学)に繋がっているんだ!」と、気づいた時に
ムラムラと興味の虫が湧いてしまいましたf(^、^;






今回の話と無関係のムチャ振りですが...この動画を見てどう思いますか?

(1)別に不思議ともなんとも思わない。
(2)すぐに次元と重力を無視したトリック動画だと見破る。
(3)こういう不思議が可能かも?と数式で考えようとする。


ほぼ(1)(2)が大多数で、(3)は異端者でしょうね(^^;)

「不思議」とは、仏教用語「不可思議」が語源。
「不可思議」は仏や菩薩の神通力のごとく、言葉に表すことも思いはかることもできない境地の意味。転じて、人間の判断力では及ばないことを意味するようになり、常識では理解できないことを表す。ちなみに「不可思議」は、常識では考えられないほど非常に多い数という意味で、「10の80乗」という数の単位にもなっています。

ガリレオがコペルニクスの考えを支持し、異端者として宗教裁判によって「地動説」を放棄させられ、著書の発売禁止、幽閉の有罪判決となった事はあまりにも有名です。理論物理は、それまでの常識を覆す言葉(数式)を、世の中に発表する宿命を永遠に背負っています。
もしかしたら今、「天動説」から「地動説」に移行したコペ転(コペルニクス的転回)の時代よりも、もっとドラスティックに宇宙観に変わる過渡期かもしれません。

なので、9月28日の一般講演はチンプンカンプンなのは当たり前で
「不思議をなんとも思わないより、不思議に近づこうとする興味があるかないか」
がダイジナトコだと思います(^^)



2014年08月30日

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数学と語学、宇宙と素粒子

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言語はわれわれの話をするための道具であるが、またむしろ考えるための道具である。言語なしに「考える」ことはできそうもない。〜中略〜

数学では最初に若干の公理前提を置いて、あとは論理に従って前提の中に含まれているものを分析し、分析したものを組み立ててゆくのであるが、われわれの言語によって考えを運んでゆく過程もかなりこれと似たところがある。〜中略〜

しかしなんといっても、あらゆる言語のうちで、数学の言語のように、一度つかまえた糸口をどこまでもどこまでも離さないで思考の筋道を続けうる言語はない。
寺田寅彦「数学と語学」より⇒【青空文庫】

宇宙はどうなってんの?素粒子って何?
この記事の話は...2年前、つくば市の高エネルギー物理学研究所【KEK】に行き
【茅葺屋根のススキ刈り】に参加したところから始まります。

accl.kek.jp

2008年に日本人博士3名がノーベル物理学賞を受賞した。
「素粒子のナンタラカンタラ」の証明実験をした施設はここだったんだ!



スイスにあるLHC(ラージ・ハドロン・コライダー)では、さらに巨大な衝突実験が行われています。

一般講演会 「物質の科学と素粒子物理の深い関係」.jpg

そして、来る2014年9月28日(日)
柏の葉カンファレンスセンター【KCC】を会場に、物質と宇宙の研究所がタッグを組んで最先端の研究テーマをわかりやすく解説する一般講演会 「物質の科学と素粒子物理の深い関係」が開催されるそうで、早速に聴講を申し込みました。開業したばかりの【KCC】に入れて、しかも無料という魅力!ソコ、ダイジナトコf(^、^;

高校生以上が対象という事ですが...
高校時代、物理や数学で赤点成績の私が、果たして話についていけるかどうか不安がありますがf(^、^; ま、理解できるかどうかより「考える」という事がダイジナトコ。



この動画は、ボーアとアインシュタインの論争がテーマになっていますが、私が興味深いのは量子テレポーテーションは、もはや理論的に可能であると到達している後半部分です。



この動画は、「超弦理論」解説の動画ですが、30分以上ありますので
秋の夜長に宇宙に興味がある方はどうぞf(^、^;

宇宙はどうして生まれ、どうなっていくのか?
我々はどこから来て、どこに消えていくのか?
宇宙や我々は、何から出来て(構成)されているのか?

「宇宙と素粒子」も言語なしに「考える」ことはできそうもない。

タゴールとアインシュタイン

質量とエネルギーの等価性 / 月を見ていない時、その月は存在するか?

哲学(文学)者タゴールと
物理(数学)者アインシュタインでは
宇宙(物質)の捉え方が違っていました。



物理(数学)者は「万物の理論」を数式という言語で解明しようとしています。
冒頭に寺田寅彦の「数学と語学」を引用しましたが・・・

哲学が好きで物理のきらいな読者と、物理が好きで哲学がきらいな読者とに、その好きなものときらいなものとに存外共通な要素のある事を思いださせ、その好きなものに対する方法を利用して、そのきらいなものを征服する道程を暗示したいと考えたまでであった。

それがやはりうさぎの足跡的に意外な方面を飛び歩いて結局こんなものが書き上がってしまった。これはやはり人間、というよりむしろ私の言語の不完全のせいだとして読者の寛容を祈る事とする。

・・・という、パクリで筆止め(^^;)

2014年08月26日

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Because I'm free / Going my way

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動画・フラッシュ

Because I'm free 映画:明日に向かって撃て!「雨に濡れても」の歌詞の一節

Raindrops keep falling on my head
But doesn't mean my eyes will soon
Be turning red
Crying's not for me, 'cause
I'm never gonna stop the rain by complaining
Because I'm free
Nothing's worrying me



Raindrops keep falling on my head
But there's one thing I know
The blues they send to meet me
Won't defeat me
I won't be long
Till happiness step up
To greet me


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2013年05月10日

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赤電の思い出 / 故き良き感動を求めて

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日記(うんちく放題)

昨年の11月3日、4日。筑波経由で八郷。土浦経由で石岡に行ってきた記事を書いたのですが、割愛した目的地がありました。

気象庁地磁気観測所.jpg

それは、石岡市柿岡にある【気象庁:地磁気観測所】です。地磁気観測所についてはこちらのPDFデータの方がわかりやすいです⇒気象庁地磁気観測所 見学のしおり

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2013年02月22日

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ネズミーリゾートのアトモスフィア / 観光活性化プログラムA

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アトモスフィア[atmosphere]とは、狭義では地球(宇宙)を取り巻く大気ですが、観光イベントではそれを取り巻く、環境・雰囲気・ムード・魅力という事になります。

スペースボール(東京国際フォーラム)

先日、有楽町での会議のついでに、東京国際フォーラムで開催されていたアットホーム presents SPACE BALLに行ってきましたf(^、^;

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2013年01月30日

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アインシュタインの見果てぬ夢 / 異次元は存在する

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アインシュタインの見果てぬ夢〜統一理論への道〜異次元は存在する〜

私が中学1年の時、こんな事がありました・・・
班ごとに机を並べて朝自習をしていると、同じ班の女子(アッコ)が
「あ、今。おばあちゃんが私を呼んだ」
「え?おばあちゃん?どこ?」
「九州にいるんだけど・・・」
「はぁ?突然何言い出すんだよ」

私を含めて同じ班のクラスメイトで笑っていました。

1時間目が始まって間もなく、教室に教頭先生が来て先生に耳打ち
「アッコ、おばあさまが亡くなったそうだ。すぐ早退しなさい。」
「え!?」
・・・(・・;)

私を含めて、先ほど笑っていた皆が顔を見合わせました。
この「虫の知らせ≒第六感」はとても印象に残っているので、今でも同窓会などで話題になります。
おそらく似たような体験をお持ちの方は、けっこう多いのではないでしょうか?

おばあちゃんが今際の際(この世)で発信した言葉(念・意識)が、1000km以上離れているアッコに瞬時に伝達されたのか?それとも、すでにおばあちゃんは霊魂(異次元体)となって、アッコのすぐそばの時空に現れて声をかけたのか?

「虫の知らせ」をシンクロニシティ(偶然の一つ)と思うか?霊性意識と思うか?
我々は現在科学で説明不可能な現象に時々遭遇しますが、もしかしたら・・・
いずれ量子力学(超ひも理論≒M理論)で説明される日が来るのかもしれません。



〜エレガントな宇宙(超ひも理論)第1回アインシュタインの見果てぬ夢 〜
第2回は⇒こちら 第3回は⇒こちら 全部で2時間25分 すごく面白かったです(^_^)

人が臨終(死)を迎えると「あの世」に行くのか?「無」となるのか?どちらかと言えば...あの世らしき?異次元の世界に行くのだろう...と考えている人の方が多いように思います。

臨死体験で幽体離脱を体験したとか、三途の川から引き返して来たとか。
ホスピスのボランティアをしていると、そういう不思議な話に接する機会も多いのですが・・・
「単なる幻覚だ。」or「今は、科学で証明できないだけだ。」と意見がわかれます。

TV番組や講演会では「嘘くさいなぁ^^;」と前者のように感じてしまう時がありますが
ホスピスの患者様から直接聞いた時は「嘘は言ってない」と後者のように感じています。

アインシュタインの見果てぬ夢は、ホーキング博士らの「膜宇宙論」に引き継がれています。



「超ひも理論」⇒「膜宇宙論」の解説 〜ホーキング博士「膜宇宙論」 Part.5〜
Part.1 Part.2 Part.3 Part.4 30分番組の分割なので、わりやすいです(^^)

ホーキング博士はまだ見ぬ異次元の世界があると考えていますが、「脳は、諸部品が壊れれば動かなくなるコンピューターのようなものだと考えている」「壊れたコンピューターにとっては、天国も来世もない。それは闇を恐れる人々のおとぎ(架空の)話だ」
アインシュタイン同様に「天国や来世は存在しない」と断言しています。

リンク先の記事に、これに対する賛否の意見が寄せれられていますが。私は多様な価値観こそが、世の中を面白く生きる糧と考えているので、アインシュタインやホーキングの見解も、ヘレン・ケラーやタゴールの見解も全て受け入れます。

時節柄、マヤ暦「人類滅亡」に右往左往している人が世界で結構多いことに驚きました。
51歳の誕生日
に「生きる勇気、死ぬ元気」という命題に向き合いましたが、上記4人の共通項は「死」を恐ろしいとは考えない明確な「死生観」を持っているという事で、あの世を信じようが信じまいが...
私はこの世を如何に面白く(悔いなく)生きるかが肝心だと思っておりますf(^、^;




〜異次元の世界は存在する:リサ・ランドール博士 来日インタビュー〜
更に詳しい動画は⇒【リサ・ランドール 異次元への招待】面白かったぁ〜(^^)

ランドール博士が来日した時、学生たちとの会食で印象に残った言葉「物理を学ぶ者なら、世界中の誰もが、同じように考えたり悩んだりするのよ。だって物理は、常に未知の世界への探求ですもの。」アインシュタインの見果てぬ夢は、永遠に引き継がれていくのでしょうねぇ。


異次元は存在する(リサ・ランドール)

「異次元は存在する」「ワープする宇宙」は予約済ですが、まだ読んでいません。
数式や方程式は、まるっきりチンプンカンブンな私ですが、書評によれば素人にもわかりやすく書かれているとの事で、この年末年始の休みは、五次元世界を旅する休みとなりそうですf(^、^;

2012年12月19日

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質量とエネルギーの等価性 / 月を見ていない時、その月は存在するのか?

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桑田佳祐の「質量とエネルギーの等価性」のラップ部分の歌詞⇒参照
この世の中を形作るのは 精神なのか物質なのか アインシュタインに聞いてみな
物質を細分化して一番最後に 一番最後に来るのが素粒子
ラプラスの魔という知的存在が 桑田佳祐よりも凄い賢いらしい(悔しい)

凄い賢いらしい(悔しい)...桑田佳祐らしい歌詞ですよねぇ(^-^)

ラプラスの魔=ラプラスの悪魔とは?⇒参照
もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、且つもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。
「全てを知っており、未来も予見している知性」通常それは「神」と呼ばれている。
「全知の神」とされる存在については、特にキリスト教神学やスコラ学が行っています。

アインシュタインが理論化した E=mc2=質量とエネルギーの等価性は、神に近づいたけれども・・・自らの相対性理論によって物質(質量)もエネルギーの一状態にすぎないと定理したことで、物質概念の重要性は低下してしまいました。物質は反物質と衝突すると対消滅を起こし物質はエネルギーに変わる。つまり物質というのは消滅するもの。消滅してしまうようなものは、もはや理論の基礎として確実なものではない、ということになってしまいました。

月を見ていない時、その月は存在するのか?「シュレディンガーの猫」と同様、量子力学のパラドックスです。これはアジア初のノーベル文学賞受賞の詩人(インド人)のタゴールとアインシュタインの問答を掲載します。
タゴール:「この世界は人間の世界です。
      世界についての科学理論も所詮は科学者の見方にすぎません。」

アインシュタイン:「真理は人間とは無関係に存在するものではないでしょうか。
          例えば、私が見ていなくても月は確かにあるのです。」

タゴール:「それはその通りです。しかし月はあなたの意識にはなくて、
      他の人間の意識にあるのです。
      人間の意識の中にしか月が存在しないことと同じです。」

アインシュタイン:「私は人間性を超えた客観性が存在すると信じます。
          ピタゴラスの定理は、人間とは無関係に存在する真実です。」

タゴール:「科学は月も無数の原子が描く現象であることを証明したではありませんか。
      あの天体に光と闇の神秘を見るか、それとも無数の原子を見るか。
      もし人間の意識が月だと感じなくなれば、それは月ではなくなるのです。」
ちょっと分かり難いかも知れませんが...アインシュタインは、たとえ人間が見えないものでも物質の定理(≒神の定理≒宇宙の統一理論)が存在する考え...タゴールは人間が見ようが見まいが、物質の本質はそれぞれの意識で決まるものであり、物質の定理を統一することはできない。と問答したのだと私は解釈しています。

アインシュタインは『物理学とは、自然の謎物語を読み解こうとするもの』であり、「それは、完結することはなく、いつも新しい問題を引き起こし、古い見方と新しい見方との劇的な闘争の中に、理解に対する永遠の憧れと世界の調和への信念を固める。」と語っています。またアインシュタインは「人間としての真の偉大さにいたる道は、ひとつしかない。それは何度もひどい目にあうという試練の道である。」とも語っています。

タゴールとアインシュタイン
タゴールとアインシュタイン

一方、タゴールの神秘的&ロマン的な宇宙観は「この偉大な宇宙の中に」に良く表れています。
この偉大な宇宙の中に(ラビンドラナート・タゴール)
この偉大な宇宙の中に
巨大な苦痛の車輪が廻っている
星や遊星は砕け去り
白熱した砂塵の火花が遠く投げとばされて
すさまじい速力でとびちる
元初の網の目に
実在の苦悩を包みながら。
長いので略しましたが、リンク先の全文を読んで感じ方は人それぞれだと思います。私は、もしこの詩がアインシュタインとの対談後に作られたとしたならば、アインシュタインの苦悩を癒す詩であると思いました。

※興味があれば⇒タゴールの詩集 ギタンジャリ(GITANJALI)の翻訳サイト

次記事は、アインシュタインの見果てぬ夢f(^、^;

2012年12月17日

posted by たすけ at 02:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | お気に入りサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする