日記(動物写真館)
ツバメの兄弟の続編2
所用を済ませ、会社に帰る前に自宅の「空」の様子を見にいったら...
すでに「空」は鳴かない雛になっていた。
おそらく、目の前にいる親ツバメに延々と餌をねだり続け鳴きつかれて息絶えたのかと思うと、かえって残酷なことをしてしまったかもしれないと...
胸が痛む思いで「空」の躯(むくろ)を庭の片隅に埋めて合掌した。
「ごめんな」
やっぱりすぐに保護してこちらで餌を与えるべきだったな。
あとで妻に聞いたら、私が出かけたあとで「空」は2度目の落下をしていた、妻が箱に戻したが、その時はまだピーピー元気だったそうだ。
最初の落下は、糞をしようとした時におしくらまんじゅう状態ではじき出されたのかもしれない。
2度目の落下は自分で這い出て落ちたのか、それとも親ツバメが故意に落としたのか...
翌日、夕食を共にした友人(むかし家にツバメが来ていたという)に話をしたら、やはり何度かツバメの子育て放棄を見てきたらしい。
「しゃんめ〜よ(しょうがないよ)この子は無理だなと思ったら
親はその雛を捨てて、他の元気な雛を育てるのに専念するよ。」
「人間が雛を育てようとして死んじゃっても、もともと運命だろうよ。」
...やはりそういうものなのかな。
実は、私自身の第一子も産声を聞かずしてご供養している。
以後欠かさずに、墓前で手を合わせきており娘も生まれた時から、ずっとそうしているのでお墓参りでお寺にある六体のお地蔵様に手を合わせることにも特に抵抗がないようだ。
この事件の前に今年の「土用の丑の日」を検索していて
「土用」には季節の交代を円滑に進めるという意味もあるそうです。
土は、死んだものを「土に還す」性質と「命を育成する」二つの性質を兼ね備えた存在のため、異なる季節の間に「土用」を置くことで、消滅する古い季節とまだ、充分に成長していない新しい季節の性質を静かに交代させる働きをするそうです。
...の知識を偶然ネットで知ることが出来た。
五人兄弟になる筈のところが四人兄弟の燕。
四人兄弟になる筈のところが三人兄弟の私。
二人兄妹になる筈のところが一人子の娘。
消滅する古い季節と、まだ充分に成長していない新しい季節の性質を静かに交代させる...
この一節が「空」を土に還す時に私の心を救ってくれた。
この項つづく。
..........................................................
参照:土用丑の日(ウナギの日?)>こよみのページ(かわうそ@暦)さんのHP