拝読しているブログ東葛人的道楽で、
どんな理由があろうと、日本
の馬360匹分の価値のある“将軍様の御馬”を殺せるはずがない。という
オランダ観音(お馬さんの祠)にまつわる記事がUPされた。
今でこそ競走馬(サラブレッド)の本場といえば北海道が有名だけど、もともと
千葉県北西部は軍馬育成の地で、平安時代中期の延喜式にも記述がある。
なぜ、当時の都の京都から離れた千葉かと言えば、蝦夷(東北)征伐時の
前線への軍馬供給地となっていたからだ。
時代は進んで江戸時代となり、千葉県北西部は将軍家の天領として軍馬育成の
牧場となった。もともと日本の在来馬の体型はずんぐりむっくりで、力はあっても
スピードに劣るので、外来種の血統を入れる必要があった。
もっとも、ただ早く走れれば言い訳じゃなくて、持久力・耐久力も必要なので
今の競争馬(サラブレッド)じゃ脚が細すぎて怪我をしやすいので軍馬として
は使い物にならないらしい。
でも、江戸中期は大きな戦もなかったので、ひょっとしたら、実用性はなくても
ただ走るのが速くて、見栄えのいい馬を、将軍様は欲しがっていたのかもしれ
ないけど...
「現在で言えば、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニみたいな?」
それが、冒頭の
『馬360匹分の価値のある“将軍様の御馬”』ってことになる。
まぁなんですな、牧場という名の将軍家の広大なガレージってことかしらん?
こんなお馬様のお世話を仰せつかった領民は、たまったもんじゃないよねぇ^^;
ポルシェやフェラーリにちょっとぶつけただけでもビビッてしまうのに、相手は
生き物だし、人になつかない性格の馬もいたろうに....
ま、逆に馬(車)好きにはとても自慢&名誉な気持ちだったかもしれないけど。
...で。
今でこそ空前のペットブームで、可愛いペットのために盛大なお葬式や墓碑を
建てるくらいだから、そんな"将軍様の御馬"がお亡くなりなったら、それこそ
丁重に埋葬しないと。
ともあれ、私もペットを飼う身だから、亡くなった時の悲しみはよくわかる。
遠い異国の地からはるばるやってきたオランダ馬(ペルシャ馬)は各牧場に
それぞれ別々に飼われて、お世話係りの人も愛情を込めて見守ったのだろう。

私の会社の近所にも
オランダ様という祠があり、その付近は
オランダ坂という
名前にもなっている。ふだんはなにげに通りすぎてしまうだけの祠だけど

きっとココに祀られたお馬様は、容姿・性格とも良くて、地元領民から愛されて
いた馬なんだろうなぁ...と
あらためて東葛人さんや坂道散歩さんの記事を読んで感じた次第である。