新川耕地と上新宿のたぬき / 流山市

日記(動物写真館)

新川耕地と上新宿は私の職場(流山市富士見台)のすぐ近所です。

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この画像元は、流山平和台駅前の街を耕す八百屋「真澄屋」のサイトからで
代表者で小中時代の1学年後輩のアチ(あっち)は地元流山の新川耕地での百姓日記「ブログ帰農人」を執筆している。(こないだの菅原文太さんとの対談CDありがとうね〜^^)

新川耕地に現れたイタチとしているが、たぬきのように見えるのだけど...
私もかつて娘と利根運河をサイクリングしている時に「におどり公園」付近でイタチを見かけたが...当地にはまだ結構、野うさぎやタヌキが生息している。

しかし残念なことに、タヌキの発見は遺体での方が多い。
下花輪にすむ知人の話では「北千葉浄水場」が完成した以後は数はだいぶ減ったが、それでも早朝の流山街道やそのバイパス(桐ヶ谷)には車にひかれたタヌキの死体を時々見かけるという。

狸=(獣偏に里)と書くタヌキはわりと人間の生活環境(里)に近いところで生活している。夜行性・雑食・家族単位で行動という特長をもち、お墓のお供え物なども食料としているようだ。

私がここ7年間(2001年以降)で当地のたぬきに遭遇したのは3回である。
一度目は上新宿新田の野馬土手の下をごそごそと歩く、親子4頭のタヌキ家族。
二度目は職場にほど近い富士見台の雑木林(住宅地のど真ん中である)で1頭。
三度目が、旧宅(西初石のたぬき森)のリビングの窓から見かけた1頭だった。

実はこの三度目のタヌキがとても印象に残っている。
それまでは早朝にしか見かけたことがなかったのだが、この日は新居への引越しが間近に迫った5年前の8月の夕方で、ひどく痩せこけて、病気なのか毛も一部そげていた。もともと野生の夏のタヌキは痩せているものだが、そのタヌキの痩せ方は尋常ではなかった。

急いで玄関を出て後を追ったが、特に逃げるでもなく、ゆっくり力なく歩いていた。
その足どりがとても気になって様子を見ていたら・・・
すぐ森に入らずに、野馬土手の脇の道を、立ち止まっては、私を振り返り。また歩き出しては、立ち止まり振り返り(猫の行動のように)距離にして50mくらい、時間にして5分ほどそのような行動を繰り返したのちに、上新宿新田の森の中に消えていった。

勿論、野生動物なので保護する気持ちはなかったが、ちょうど私自身がこの地を離れる事が決まっていた時だったのでなぜかこの西初石の森に名残惜しさを感じさせるシーンであった。

ここまでが、2007年8月31日の記事。




2012年10月5日追記。

職場に近い富士見台の小さな森(タヌキの住処)もすでに潰され宅地になりました。
そして上新宿新田の野馬土手の一部が削られ、家庭菜園の工事が進んでいます(悲)

失われたタヌキの森

10月1日に、流山市のHPがリニューアルして、これまでお気に入りに登録していた都市計画マスタープラン等のURLもすべて変わってしまい、私は泣いています。まぁこれは検索して登録し直せばいいだけですが...でも、失った森は簡単に元に戻せません。

9月30日のタカの渡り観察会に、野田市の根本崇市長がいらしていました。実は同日は、株式会社 野田自然共生ファームの収穫祭でした。(株)野田自然共生ファームの持株比率99.9%は野田市です。つまりは、野田自然共生ファームの社長は、野田市長です。⇒参照PDF

野田自然共生ファーム(江川地区)の収穫祭

この会社は、自然と共生する環境保全型農業を推進するため、休耕田を地主から借り上げ復田作業や薬剤を減らした環境に優しい水稲の生産を行うとともに、水田型市民農園の運営及び自然環境維持管理業務に取組んでいます。その結果、江川地区には水生昆虫が増え、カエルが増え、食物連鎖の頂点の猛禽類が棲みやすい環境になっているわけです。
それに比べて、流山の新川耕地は冒頭の真澄屋さんやNOPホタルのように個人・団体が奮闘して、流山の農業と里山の自然を守っています。

10月1日の東京駅の復活で、空中権なる権利があり、それが東京駅再生資金となったことを初めて知りました。残すべき森は固定資産税免除&環境保全保証金とか、なにか地権者さんが森を削らなくても済む方策はないでしょうか。あるいは地権者が止むなく森を削らなければならなくなった時、行政が上手に介入してその森は保全して、別の土地(新川耕地)での農園利益で還元できるような制度とか、できないものですかねぇ・・・。

流山市も野田方式のように
もっと行政が積極的に里山(森)の保全や農地管理をするようにならないかなぁ。

上新宿の野馬土手(流山市)

野馬土手は泣いている(上新宿)

野馬土手は泣いている...どころか、「都心から一番近い森の街」が泣いてますよ。
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2012年10月05日

posted by たすけ at 23:20 | Comment(4) | TrackBack(1) | 日記(動物写真館) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たすけさん、こんばんわ
流山に住みタヌキ、素晴らしい写真ですね。
私の住む名都借から古間木、野々下、長崎あたりにも森が点在しており、引っ越してきた時に一度だけタヌキを見かけたことがあります。
でも残念なことに、やはり交通事故で斃れたタヌキでした。
そんなことを書いていたら、ジブリの映画『平成狸合戦ぽんぽこ』を思い出しました。
つくばEXで大開発が進む流山の現状とオーバーラップしてしまいます。

一つ前のエントリーで書かれていた通りで、慣れ親しんだ森が消えると精神的打撃が大きいです。
ただ私の家も、美しい谷津にコンクリートを流し込んだベタ基礎の上に建っておりますので、勝手なことを言っているわけですが・・・。
Posted by 東葛人 at 2007年08月31日 21:02
東葛人さん こんばんわ
3番目のタヌキは以前の携帯で撮って時折眺めていたので
余計に思い入れがあるのかも知れません。
残念なことにPCに保存してなかったものですから..
ただどうしても流山のタヌキにこだわりたかったので
知人のサイトから拝借しました。
『平成狸合戦ぽんぽこ』..そうですよねー多摩丘陵や八王子の大規模開発は
流山のそれをはるかに超えていますものねー。
Posted by たすけ at 2007年08月31日 23:56
コメントありがとうございました!

今日も狸を見かけましたが、遠すぎて
撮影不可能でした。残念!
ただ、仲間を呼んでいるのか、
ケーン・ケーンと数回鳴いていました。
狸の鳴き声は初めて聞きましたので驚きです。
八王子の狸、是非撮影したら、写真をアップします。
Posted by AG-2007 at 2007年10月02日 00:49
八王子だったのですか?
それなら正真正銘『平成狸合戦ぽんぽこ』のモデル狸ですね(笑)
写真UP、気をなが〜〜くして楽しみにしております^^
Posted by たすけ at 2007年10月02日 15:41
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