カケスのチューちゃん

日記(動物写真館)


ヲタ話 自転車・野鳥・電車 と三話続ける予定だったが、ちょっと脱線して...

私には、子供のいない叔母夫婦がいる。
祖母と同居していて、祖母が亡くなる前は盆・正月は必ずその叔母夫婦のところに泊まりに行ったものだが、私も所帯を持ち祖母も亡くなると、近年はめっきり訪ねる回数も減った。

さて、私が中学生の頃、叔母の家に行った時まるで九官鳥のような声で
「チューちゃんチューちゃん」
「オハヨ、オヨハ」
「ゴハン、ゴハン」
と叫ぶ声が聞こえた。

カケス
画像はjoypapaさん撮影 デジスコde野鳥写真

それは、叔母の家の裏山でケガをして手当てをしている間にすっかり叔母家の住人になったカケスの声だった。

片方の羽がかなりの重傷ですでに飛ぶことはできなかったようで、山に戻すことも可哀想だと、我が子のように可愛がっていた。

実際に庭に放しても、飛べない身体で必死に玄関に戻ろうと健気であった。

叔母夫婦は特に言葉を教え込んだ訳ではない。
叔父の名前は「忠太」と言い、叔母は叔父の事を今でも忠ちゃんと呼んでいる。

カケスは叔母が叔父を呼ぶ声から真似を始めたようで、その他日常でよく会話する短い単語から次々と発するようになったらしい。

叔母の家に集まる子供は、私が一番年長で他の従兄弟はまだまだ悪戯盛りだったため、私たちがいる間はカケスに悪戯しないようにカゴに幕をかけていたので、いつも見えないところから
「チューちゃん、チューちゃん」
と啼いていた。

年下の従兄弟たちは、いつしかそのカケスをチューちゃんと呼ぶようになっていた。

チューちゃんは私が成人後まで生きていた。
正確な年数は覚えていないが、おそらく十数年は叔母夫婦の可愛い子供であった。

野鳥と人間が会話できる筈がない...と思う方も多いかと思うが。

チューちゃんと叔母夫婦の関係を見ていた私はもしかしたら、野鳥も私の鳴き真似に応えてくれるかもしれないと、いつも古間木と野々下の同じ林の入り口、同じ場所に自転車を止め、同じ方向に向かって、チチチっ、グルル、ピーピー、チョットコーイと声をかけていたのである。

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タグ:カケス

2007年06月19日

posted by たすけ at 20:24 | Comment(0) | TrackBack(1) | 日記(動物写真館) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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