■代替医療と健康食品
ちょっと4年前の記事「医食同源」から遡って書き始めますm(_ _)m今月で55歳になりますが、自分で4年前の「医食同源」を読んでハッとしました。
40代の10年間はずっと代替医療を学ぶ日々でした。同時にこれまで、お客様から様々なご質問やご相談を受けて参りました。TVやインターネット上ではありとあらゆる健康情報に溢れ、コンビニや通販等で手軽に購入できる便利さから、もはや国民の10人に8人がなんらかの健康食品やサプリメントを利用する時代となりました。
今年2013年秋より、安倍内閣(政府)は【混合診療解禁】として抗がん剤から事実上の適用範囲拡大へという方針を打ち出しました。さらに、三木谷浩史・楽天会長が代表理事を務める新経済連盟(新経連=IT関連企業の経済団体)が、一般用医薬品(市販薬)のインターネットでの販売解禁を安倍内閣に強く求め、7月に公示される参院選では、物品売買時の対面・書面交付原則の撤廃に賛同する候補を支援するとの事。
三木谷氏が市販薬のネット解禁や売買書面交付撤廃に力を入れるのは、楽天の事業拡大目的なのは誰でもわかりますが。インターネット上の口コミサイトや、勧誘サイトの実情を知らない人や『玉石混交の情報に、戸惑っている人』が多数いらっしゃいます。
またここ数年、facebook,twitter,LINEなどを利用して、美談を隠れ蓑にした広告が流行りはじめ、私を含めて知らず知らずに玉石混交の情報を拡散してしまっている事にハッとしました。
Humbolt University フンボルト大学メディカルセンターにて
ドイツのベルリンにあるフンボルト大学は森鴎外が留学した大学として有名ですが、一方鴎外には陸軍の軍医総監としての経歴があります。その鴎外が慈恵医大の創設者である海軍の軍医総監高木兼寛との間で、脚気の原因をめぐって壮絶な「兵食論争」を行い。「脚気は感染症」であるとの主張を譲らなかった鴎外の影響で日露戦争では、陸軍兵士110万人のうち22万人が脚気を患い、27,800人の病死者を出す結果となってしまいました。
一方高木説を採用した海軍は、海軍糧食条例によって兵食改良(麦飯や副食の改善)を行い、海軍兵員の脚気患者をほぼ消滅させました。このフンボルト大学で「医食同源」の講義を受けたことは誠に感慨深いものがありました。
一方高木説を採用した海軍は、海軍糧食条例によって兵食改良(麦飯や副食の改善)を行い、海軍兵員の脚気患者をほぼ消滅させました。このフンボルト大学で「医食同源」の講義を受けたことは誠に感慨深いものがありました。
さて、「医食同源」という熟語を、なんの抵抗もなく使っていますが、森鴎外や高木兼寛の時代に「医食同源」という言葉はあったでしょうか?答えはNOです。
「医食同源」という言葉は、1972年(昭和47年)、NHKの料理番組『きょうの料理』の特集「40歳からの食事」でにおいて新居裕久医師が使い出したもの。中国の「薬食同源思想」を紹介するとき、薬では化学薬品と誤解されるので、薬を医に変え医食同源を造語したと新居裕久氏本人が述懐 している。
同年の1972年12月に『医食同源 中国三千年の健康秘法』(藤井建著)が出版されているが、これは前出の「医食同源」の語彙を転用したもので、『広辞苑』では第三版には無く、1991年の第四版から収載。
同年の1972年12月に『医食同源 中国三千年の健康秘法』(藤井建著)が出版されているが、これは前出の「医食同源」の語彙を転用したもので、『広辞苑』では第三版には無く、1991年の第四版から収載。
別に「薬食同源」だろうが「医食同源」だろうが
考え方は同じなんだから、どっちでもいいじゃん!
まぁそれはそうなのですが...問題は、世間に広まった言葉を拡大解釈して、我田引水で説明している健康食品の情報がいかにネット上に多いか。また、薬=化学製品だから危険。食品=天然だから安心。というステレオタイプもいかにネット上に多いか。そして、納豆が○○に良い、トマトが○○に良い、と健康番組が放送されると、翌日にはスーパーから納豆やトマトが消える...という現象。15年経っても、この日本人の行動は変わっていません。たぶん、今後も変わらないんでしょう。
15年前、インターネットを勉強し始めた頃に、親切な友人が
「橋本さん、ココに登録しておけば、クリックするだけで○円もらえるから!」
「え?そんな事でお小遣い稼げるの?なんか怪しいし怖いなぁ、俺はいいよ」
ほどなく、クリックされるだけで50円〜100円を支払う側になってその仕組がわかりました(苦笑)
また、ネット通販の仕事をしていると色んな勧誘メールが毎日山ほど届きます。
「あなたのサイトを、検索上位に表示させます!」
「あなたの商品を、口コミで上位に表示させます!」
まぁインターネットであの手この手のビジネスが生まれるものですねぇ(苦笑)
なんだか、アベノミクスでそれに一層拍車がかかったような気がしています。
私が書くことだって、すべてが正しいとなんて思っていないけど、なんだかどんどん、ネット上の情報に戸惑うお客様が増えてきたので、差し障りのない程度に代替医療と健康食品に関する記事を綴っていきます。
☆読んで頂いて感謝なっしー♪
クリック頂けたら感激なっしー! ⇒⇒
ブログ執筆の励みになりますf(^、^;
【■代替医療と健康食品の最新記事】
- 商品モニター応募 / 豆汁(とうじゅう)..
- 熱中症予防に水素水がいいかも / プラズ..
- 薬の分類と薬事法 / イメージ戦略広告
- 薬局・薬店と薬事法 / 一般医薬品のネッ..
- マルチ商法(ネットワークビジネス)と親切..
- アフィリエイトと親切サイト
- 米ぬかアラビノキシランとは何ですか?
- レンチンプラスとAHCCについて
- レンチンプラス1000について
- KSK直販と次世代自転車を考える会
- おすすめ熱中症予防食品 / 韓国産竹塩
- 昆虫標本とフナの解剖
- 熱中症予防と電解質
- もっと知ろう.jp だいぶ先じゃないの!..
- もっと知ろう.jp その薬の名は・・・
- 放射能土壌汚染と子供たちを守るために知っ..
- チェルノブイリ原発被ばく者を救った医師か..
- 広島原爆被ばく医師が語る放射線障害 (肥..
- 現代医療と代替医療の間(はざま)で
- 代替医療とホスピス