赤電の思い出 / 故き良き感動を求めて

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日記(うんちく放題)

昨年の11月3日、4日。筑波経由で八郷。土浦経由で石岡に行ってきた記事を書いたのですが、割愛した目的地がありました。

気象庁地磁気観測所.jpg

それは、石岡市柿岡にある【気象庁:地磁気観測所】です。地磁気観測所についてはこちらのPDFデータの方がわかりやすいです⇒気象庁地磁気観測所 見学のしおり

気象庁地磁気観測所(石岡市柿岡).jpg

地磁気観測所は1913年(大正2年)1月から、石岡市柿岡で観測を開始し、ちょうど100周年です。
昨年11月4日の一般公開(100周年記念)、今年1月12日は『観測開始100周年記念講演会』でした。
それが何故、赤電の思い出のタイトルになるかと言えば・・・

もしも百年前に「地磁気観測所」が石岡市柿岡(旧八郷町)に引っ越して来なければ...
「常磐線に赤電が誕生していなかった」だろうし「常総線も電化されていた」かも知れません。
常磐線(赤電)石岡駅にて.jpg

赤電の「赤」は、赤と言うより「ローズピンクorあずき色」なのですが、常磐線沿線の中高年の方なら「赤電」懐かしいねぇ...と感じるのではないでしょうか?この赤電写真は【故き良き感動を求めて・・・】の管理人さんから《常磐線401・403・415系赤電時代》より掲載許可を頂いて拝借した赤電画像です。鼻血&涙が出るほど懐かしい画像をありがとうございました(^^)
交直両用電車401系は昭和35年に先行試作車として誕生しました。翌昭和36年の常磐線勝田電化より活躍が始まりました。401系は国鉄初の交直両用電車てして知られていますが、セミクロス近郊型電車の草分け車であったことも見逃せません。このシート配列はその後登場した111系にも引き継がれ、長い間国鉄近郊型電車の標準仕様となりました。
塗色は赤13号と呼ばれる赤い電車から「赤電」と呼ばれておりました。クハ+モハ+モハ+クハの4両固定編成が基本で、上野口には8両、12両編成で運用についておりました。赤電の勇姿は誕生から25年目の昭和60年、つくば万博対応での塗色変更により終止符が打たれました。
【交直両用電車(交直流電車)】
鉄男&鉄子ならピンと来るのですが、鉄分少なめの人は「なにそれ?」だと思います。

石岡市柿岡595(地磁気観測所).jpg

地磁気観測所の役割
地球内部と地球を取り巻く空間は、巨大な地磁気の場を構成しており、当観測所は、この地磁気を高い精度で定常的に観測し、地球内外の地磁気の状態及びその変化の監視・解析を行っています。
 また、その成果を公表して、地磁気に関する調査・研究、太陽地球系の環境監視、宇宙天気予報、航空機及び船舶の安全運航の確保、無線通信障害の警報、地震・火山噴火予知等のために、重要な情報として活用されています。
 なお、地磁気を定常的に監視し、自然現象としての地磁気を理解するためには、人工擾乱によって地磁気が乱されない場所において、精密かつ安定した測器を用いて長期間にわたり連続して観測を行うことが不可欠であるとともに、国際協力のもと全球的な観測網を構成することも極めて重要なことです。
地磁気観測所から半径35km以内で、直流の大電流を流すと地磁気のデータが影響を受けてしまいます。(※交流電流の磁界は±0になり影響しない)...なので。

常磐線やTX(つくばエクスプレス)は、地磁気観測所から半径35km以内には、直流架線を張ることができず、交流電車を使用しなければなりません。でも鉄道会社にとって(特に首都圏のように本数が多い区間)では、直流電車の方が効率がいいのです。

常磐線E531系(交直流電車).jpg

常磐線は、取手までの快速電車は直流電車を使用しています。
取手より先まで行く中距離電車は、交直両用電車です。
【参照】⇒常磐線 取手ー藤代間の交直セクション
※写真は土浦車両基地(土浦電留線)とE531系(交直流電車)のパンタグラフ

つくばエクスプレス TX-1000系とTX-2000系.jpg

TX(つくばエクスプレス)は、守谷までは直流電車(TX-1000系)を使用しています。
守谷より北へ行く、つくば終点のTX-2000系は、交直両用電車です。
【参照】⇒つくばエクスプレス 守谷ーみらい平間の交直セクション
※写真はTX-1000系(直流)とTX-2000系(交直流)のパンタグラフ
交直両用電車のパンタグラフは、直流電車と比較するとゴテゴテいろんなものが付いているのがわかると思います^^;

余談ですが...
2005年8月に開業したTX(つくばエクスプレス)ですが、実は1920年代(昭和初期)にすでに【筑波高速度電気鉄道】と言う名前で鉄道計画がありました。結局、幻の鉄道計画となったのですが、この実現を阻んだのも地磁気観測所の存在でした。

幻の筑波高速度電気鉄道.jpg

そして参照先「日本のデッドセクション」の説明にあるように、関東鉄道常総線が電化されないのは地磁気観測所の影響なんですね。
ついでですが、地下鉄銀座線や丸ノ内線にはパンタグラフはついてません。
パンタグラフの代わりに車両下部に集電靴という接触器を付けて、給電用レール(第三軌条)から電力を得ているので、トンネルが低くいのです。逆を言えば、この2路線はレール幅も違うし、今後も他路線との直通相互乗り入れはないでしょう。




ちょっと脱線...と言うか。引き込み線話が長すぎました。ここからが本記事の本題です^^;

小学校1〜2年生の頃、流山線を使って馬橋駅近くの眼科に通っていた時期がありました。当時の常磐線(取手行)は、こちらの《昭和40年前後の首都圏の車両》に出てくるようなこげ茶色(チョコレート色)の電車です。

時々、目にすることができる「赤電」は私とって憧れの電車でした。
これに乗れたら、う〜んと遠くまで行けるんだろうなぁ...と。

また高校時代、赤電を使って通学していたクラスメートがいました。
本数が少ないので、遅刻リスクが高くて・・・
赤電=取手以北=田舎者という意味合いで、誂われたりしていましたっけ^^;

常磐線(急行ときわ).jpg

車両側面はベタ塗り、前面(正面)だけクリーム色の中距電車が赤電(401系)
車両側面もクリームラインで、全席クロスシート(ボックス席)化された(451系)
451系は交直流電車の急行列車でした。参照⇒【昭和57年頃の常磐線】

子供の頃(マイカーのない時代)は電車で黒磯の田舎に行ってました。
それはいつも、湘南カラー(緑&オレンジ)の黒磯止まりの鈍行列車。(直流電車)
赤電のツートンカラーは、常磐線&東北線の急行カラーでした。(交直流電車)
この急行電車に「乗りたい!乗りたい!」と憧れ続けていた電車でした。

現在(平成25年)の石岡駅とE531.jpg

現在の常磐線の主力E531系と石岡駅。
赤電401系はその後白地にブルーラインとなり、やがて東西日本(50Hz・60Hz)どちらの交流電区でも走れる415系を運用して常磐線の主力でしたが、現在はこのE531系に主役を譲り取手ー藤代間(デッドセクション)での消灯もほとんど見られなくなりました。
この区間で消灯していた常磐線特急651系「スーパーひたち」
 来月(2013年)3月15日で引退します。

最後に【故き良き感動を求めて・・・】の管理人さんの
《415系鋼製車最後の日・平成19年3月17日(土)》の言葉を引用させて頂きます。
昭和36年の常磐線勝田電化より活躍が始まった401系は国鉄初の交直両用電車としてだけではなく、セミクロス近郊型電車の草分け車でした。

その後のモデルチェンジで403系・415系と引き継がれ、常磐線近代化の立役者でした。沿線では「赤電」と呼ばれておりましたが人気は今ひとつで、塗色変更のイメージチェンジが図られ、白と青のツートンカラーで最後の活躍をしました。一年前に引退した東海道線東京口の113系と比較し大変地味な引退と印象を受けました。

引退についてはマスコミにも大きく取上げられなかったようでした。さよならヘッドマークも最終日の一部列車についただけでした。ヘッドマークは、「ありがとう415系」とかかれ、中央には赤電のイラストがつきました。「赤電」も最後には陽の目があたりました。「ありがとう415系」良い言葉です。
お疲れ様でした415系、For Ever415系 鋼製電車、赤電。
故き良き感動を求めて・・・『現在でも古の世界は残っているという想い』
まさにお言葉通りだと思います。 管理人のKさん、ありがとうございましたm(_ _)m



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2013年02月22日

posted by たすけ at 22:45 | Comment(4) | TrackBack(0) | お気に入りサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たすけさんの記事は、ためになる内容が多いですね。うちの家人は、地震とか地磁気に大いに興味があり、この手の情報(オゾンとかナマズとか....)をいつも監視しております。今見たら、地磁気観測所は、HPで情報を公開していますね。

しかしこのせいで半径35km以内は大電流の直流を流せないとは......。知りませんでしたよ。今度、石岡方面に行ったら、ぜひ見学をしてみたいです。
Posted by kincyan at 2013年02月27日 02:52
>kincyanさん
地磁気観測所は高校時に部活の鉄先輩に教えてもらったのですが忘却の彼方でした。
11/3に偶然その前を通り11/4の一般公開を知りこれは行かねば!...と。
でも、いざ石岡に行ったらレトロ市街地観光で時間オーバーでした^^;

観測所見学:平日のみの予約制。
なので次回一般公開日(休日)がわかったら是非ご一緒してください(^^)
Posted by たすけ at 2013年02月27日 07:00
故き良き感動の管理人です。今回は、弊HPの画像を使っていただきありがとうございました。たすけさんの小学校時代の想い出は、私のと瓜二つです。自分の少年時代は、横浜の郊外におりました。横浜の外れの方から通学していた人は、やはり田舎者と呼ばれていました。柿岡の地磁気観測所、名前は知っていましたが、地図で場所を確認したのは初めてでした。勉強になりました。
Posted by パイナップル at 2013年02月28日 00:23
>パイナップルさん
こちらこそ、本当に懐かしい赤電画像をありがとうございました。

物心ついた頃には、0系新幹線の絵に静電(検電)アンテナを描いてましたが...
幼い頃は意味もわからず、このアンテナは特別な電車の証だと思っていました。
赤電の静電アンテナを見て、意味もわからず「特別な電車だ!」感動したことも
懐かしい思い出です(^^;)
Posted by たすけ at 2013年02月28日 18:50
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