いにはのに吹く風に乗って

自転車(ポタリング)

2012年11月11日。「北総線の駅前を駆け抜けて、知る人ぞ知る割烹店でご馳走を。」と名づけられたフリーさん主催のポタリングだったのですが...
前記事の「まほらに吹く風に乗って」のオマージュで「いにはのに吹く風に乗って」というタイトルにさせて頂きましたf(^、^;

いにはのに吹く風に乗って

まほら=真秀ら とは真にすぐれた所を意味する万葉の言葉だそうです。
いには=印波郡 現在の印旛郡は万葉集の歌ではこう書かれたそうです。

2000年(平成12年)に街開きが行われた千葉ニュータウン「いには野」地区。
印波郡(いにはのこほり)が由来でカタカナ混じりで書けば「イニワ野」です。
1200年以上の時を経て、印波郡(いにはのこおり)の名称が復活した訳ですね。

すぐそばに「いには野小学校」がありましたが
こちらも「"イニワノ"小学校」でいいのかしら?
まさに、知る人ぞ知る学校名ですねf(^、^;

いには野まつり

今回のポタリング途中で立ち寄った「いには野まつり」の会場(松虫姫公園)です。
ここで、はるかぜさんがお祭りを盛り上げる音響(PA)のお仕事をなさっていました。
・・・って。ここまでが、いにはのに吹く"風"タイトルのこじつけ説明です(^^;)

印波郡ポタ

当日のルートは、参加者のemoさんがルートラボでアップされていますが。
こんな長閑な谷津道を過ぎると、ドクターヘリのロケ地、日医大北総病院を過ぎ、聖武天皇の皇女「松虫姫」や「舞姫」の地名があるのですから、印波(印旛)郡のポタリングは、壮大な歴史を妄想するポタでした。



torimi_munakata_map.gif

この地区のポタで欠かせないのが、この地図。参照⇒香取海と古墳と神社と
古代は常陸国府の石岡(高浜)と、印波郡は広大な香取海&香澄流海(霞ヶ浦)でつながっていた訳で、この地区にも西より来た人々の繁栄の跡(神話)がよく残っている訳です。

小林の鳥見神社(印西市)

ここは、小林の鳥見神社。紀元前93年創建!?...古っ!



この動画は、そのすぐ隣の平岡の鳥見神社の獅子舞 《巫女舞》
この舞は、元来大森の鳥見神社(小林の鳥見神社と同期創建)に伝わるもので、南北朝時代(中世封建時代)に始まったと言われていますが、上代(万葉)を感じさせる舞です。
でもね...こちらの舞《東国風流系の獅子舞》を見ていると。私の妄想では西より来た人々が、征服していった蝦夷(元の住人)の暗黒の祟を鎮めるために、もっと以前からこのような風流系の獅子舞を奉納していたんじゃないか?なんて思う訳です。 え?もののけ姫の見すぎですか?

もっとも、泉の鳥見神社の獅子舞《いなざき獅子舞》のユーモラスな舞は、五穀豊穣&子孫繁栄祈願に見受けられるので...

まったく思い違いをしているのか?...それとも
いつの間にか舞の意味合いが変わってしまったのか?
そのどちらも考えられると思う訳です。

別所地蔵尊と熊野神社(印西市)

こちらは、印西市別所にある熊野神社と金龍山地蔵尊...別当寺?
よりによって、こんなに近くにお寺と神社を建てなくたって...という感じですが。

右の熊野神社の銅葺き屋根はきれいな緑青色になっていて、左の地蔵尊の屋根はまだ緑青(銅の錆)が出ていません。そんな話題が出たところで、誰もが知っている有名な文化財の修復や保護について、めちゃめちゃ詳しい専門家のナルさんから、色々と秘話を教えて頂きました。なるほどぉの連続でしたが、ブログには書けません^^;

別所地蔵尊(印西市)

熊野神社よりも、金龍山地蔵尊のほうが豪勢な造りです。
でも、本堂土台はコンクリートの応急措置になっていました。
...という事もナルさんから教えて頂き、まさにナルほど。

別所の獅子舞(解説)

さて、ここでも別所の獅子舞が、印西市の無形民族文化財になっています。
私、これまでてっきり熊野神社への奉納かと思っていたら、今年の正月に印西七福神巡りでお詣りした宝泉院と地蔵尊への奉納だったんですね。

案内板には村内巡回の名残である道笛に始まり・・・と書かれているので。
もうすでに神事というよりは、まさに郷土芸能の催事(イベント)ですね。

現在だって各市民祭りや地区祭りでよさこいソーランやダンスコンテストが盛んですから
「な!あっちの村に負けないような舞を、こっちでやろうぜ!」
「よっしゃ!俺が振り付け考えるから、PAはおまえに任せた!」

みたいな感じで、昔の人(中世〜近世)だって同じノリじゃないかと?(^^;)
そんな訳で、獅子舞はいつの間にかだんだんと娯楽芸能に変わっていったのだろうと。




うなぎ割烹木村(印西市)

さて、フリーさんにご案内頂いた
知る人ぞ知るうなぎ割烹木村 千葉県印西市小林63
うなぎ+割烹という看板が、一人じゃとても入る勇気のない聖域を表しています(^_^;)

うなぎ割烹木村(印旛)

写真_右のフリーさんのおかげで、いざ入店です。...あ!写真_左だ!

そんな目をして私を見ないでぇ〜

怒っちゃやーよ。そんな目をして私を見ないでぇ〜♪f(^、^;

うなぎ割烹木村(添え物)

常連のフリーさんのおかげで、メイン料理の他に
突き出し&酢の物&椀物&お新香付きでぇ〜す(´∀`*)
ところが、肝心の私が食べた海鮮かき揚げ丼がピンボケ(T_T)
なので、海鮮かき揚げ丼は、ワンチャンさんのブログをご覧くださいf(^、^;

うなぎ割烹木村(料理写真)

代わりにemoさんの鳥重とフリーさんの海鮮丼をここで掲載しておきます^^;
やっぱり、割烹店は食材と仕事が違いますね♪美味かったぁ〜〜〜(^ρ^)


最後に別所の表情豊かなお地蔵様をお借りして、左からこんな台詞でポタの締めとさせて頂きます。

ひょうきんなお地蔵様

一.ぐえ〜、また坂だぜぇ〜!
      二.頑張れ!もうちょっとで飯だ!
           三.ハイ、海鮮かき揚げ丼こっちです!
                四.いただきま〜す!
                     五.味噌汁も香りがちがう、美味い・・
                          六.腹いっぱいだ〜。眠くなっちゃった・・

幹事フリーさん&ご一緒頂いた皆さん、ありがとうございましたぁ(^O^)/
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2012年11月15日

posted by たすけ at 00:44 | Comment(10) | TrackBack(0) | 自転車(ポタリング) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっぱりお地蔵さんは載っけてしまいますね。
改めて海鮮丼を見るとウマソー。
Posted by emo at 2012年11月15日 02:14
短いコースでしたが、神社、お寺がたまたまコース上にあって良かったです。心配していた雨にも濡れなかったのは、参加いただいた皆様の行いが良かったからでしょう。
Posted by フリー at 2012年11月15日 09:07
楽しいポタの様子が伝わってきます。
この海鮮丼は文句なしに旨そうです。

>ところが、肝心の私が食べた海鮮かき揚げ丼がピンボケ(T_T)

味の事かと思い若干緊張しました。(笑)
Posted by テガ at 2012年11月15日 11:01
こんにちは!

印波で「いには」ですか。常陸以外あまり知らないので面白く感じました。
このあたりも行ってみなければならないのですが、とても参考になります。
木下(きおろし)、布佐=総など感じるところですよね。
香取海はこちらの方では古代に興味のある方は皆「流れ海」と言っています。
呼び名もいろいろですね。
寺もいいけどやっぱり食い物にはかなわないですね。
Posted by Roman at 2012年11月15日 15:16
たすけさん。よく調べましたね。

小林の鳥見神社の創建が紀元前だとか、長楽寺の梵鐘は14世紀の作だとか、事前に調べて、リュックの中に資料も持ってたんですが・・・すっかり忘れておりました。なんか嘘半分にしか思えないというか、少なくとも私達の日常に切実にかかわって来る文化とは思えなくて・・・。私自身の共同体意識が希薄になってるんですね。こういうお寺のお祭りに参加するとだいぶ意識も変わって来ると思うんですが・・・。
Posted by フリー at 2012年11月15日 16:24
当日は祭り現場に立ち寄って頂きありがとうございました。
わずかな時間でしたが、お会いできて嬉しかったです。

たすけさんのお陰で僕も随分勉強させて頂きました!

別所のこの場所でも毎年8月24日にお祭りがあり、当方が請け負っております(笑)

「木村」はよく知るお店です。
(行ったことないけど)(^_^;)
今度訪ねてみます〜!
Posted by はるかぜ at 2012年11月15日 22:00
たすけさん、こんばんは!

やっぱり、たすけさんの記事はいいですね。
単なるポタ紹介ではなく、いろんな情報が満載。

かき揚げ美味しかったですよぉ〜
でも、この写真で見ると、海鮮丼も鶏丼も美味しそう!

また、行きたくなるお店でしたね。
一人で行けるカッコイイ大人になりたいな(笑)

と思うオジサンです(笑)


Posted by ワンチャン at 2012年11月15日 23:03
>emoさん
あのお地蔵さんは外せませんね(笑)
海鮮丼...大将(ご主人)の職人技がよくわかりますねー。
やっぱり、割烹の技は食の芸術です(^^;)


>フリーさん
天候を読むのもポタ幹事の役割ですので、大正解なのでは?(^^)
実は、数年前に印西市に関わるサイト制作の仕事を頂き、観光資料など頂いてました。
でも、実際フィールドワークをしないと気づかない事が多くて
今回のポタは、すごく良い機会になりました♪
私も「東葛人的道楽」に出会わなければ、流山の良さに気づかなかったと思います。
案外どこでも、地元人より新住民の方が郷土愛を盛り上げているように思います(^^)


>テガさん
やっぱり割烹店は、技量が違いますね。
実は私、刺身より天麩羅や煮魚・焼魚の方が好きなのですが、フリーさんの丼を
覗かせてもらったら、コレを食っておくべきだったと思いました^^;


>Romanさん
自転車乗りが集まる時、餌(食事内容)によって食いつきが全然違います(笑)

来週の23日(祝)に、やさとの茅葺きサイクリングに出かける予定ですが
こちらは餌が不明なのに、参加者があっという間に増えました。
やさとの里山風景は、それだけ魅力を感じる餌となるようですよ(^^)


>はるかぜさん
やっぱりイベントは音響が重要ですものね♪
老若男女・世代バラバラのお祭りやイベントでBGM選びも苦心なさるのでしょうが...
挨拶の長い役員の場合などは、突然BGMを替えて、話を打ち切らせるテクニック
なんてお約束もあるのかどうか、今度こっそり教えてください(爆)


>ワンチャン
私の20代の夢...いきつけの料理屋に行き財布を気にせず

「女将、いつものやつね!」
「大将、なにか旬のモノ、適当にみつくろって!」

こんな台詞が言える大人になりたかった...
でも、50代になっても未だ夢叶ってません(苦笑)
Posted by たすけ at 2012年11月16日 02:03
ブログ拝見しました。印西市別所の金龍山地蔵堂について
皆様の資料/ブログ等を見させていただいております。
自分のテーマとしてこの地蔵堂を一年間四季の移ろいとともにビデオ撮影して、最終的にドキュメンタリーにしたいと思っています。特にこの寺に惹かれたきっかけは黄色い銀杏の大木と拝殿の天井画の天女の絵に魅せられた事からです。
そこで、お伺いしたいのですが拝殿の天井にある3枚の絵の詳細がわかる方がおられましたら是非ともお話をお伺いしたいと思います。よろしくお願い致します。
Posted by 高木 昭大 at 2015年03月06日 09:38
>高木さん
コメントありがとうございます。
生憎、金龍山地蔵堂について詳細を知る個人的な知り合いはおりません。
私の場合、たいてい該当する図書館や歴史資料館の学芸員の方にお話しを伺う事が多いです。

印西市ですと...宗像小学校に隣接して歴史資料館がありますが、学芸員さん..居たかなぁ?

むしろ、隣の白井市郷土資料館の方が、周辺地域の資料が豊富で、学芸員さんもとても熱心&親切ですよ(^^)
Posted by たすけ at 2015年03月08日 21:32
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