もっと知ろう.jp だいぶ先じゃないの!

■代替医療と健康食品

■泡沫(うたかた)日記

女優、相武紗季さんのCM中の台詞。だいぶ先じゃないの!

英・グラクソ・スミスクライン社のCM 子宮頸がん予防啓発 保健室の先生篇
これ以外でも、テレビCMで「もっと守ろう.jp」検索などで頻繁に、子宮頸がん、子宮頸がん予防ワクチンについて、啓蒙CMが流れています。でも、肝心の薬の名前が出てきませんよね?
「その薬はサーバリックスと言います!」
「その薬はサーバリックスと言います!」
「その薬はガーダシルと言います!」
「その薬はガーダシルと言います!」

参照:厚労省のPDF
2011年9月15日から「ガーダシル」も子宮頸がん予防ワクチンとして公費助成の対象になります。

「ちゃんとワクチンの名前をはっきりCMで言えばいいに?」
「薬事法で薬の名前はCM出しちゃいけないことになっているんです。」
「え?でも、ルルゴールドとか正露丸とかやってるじゃん?」
えっと....説明はじめると長くなるのでこちらを流用
薬の分類⇒http://kindcare.blog68.fc2.com/blog-entry-10.html
医療用医薬品と薬事法の規制⇒http://kindcare.blog68.fc2.com/blog-entry-11.html

ぐはっ!本業ブログ...3年前の誕生日で止まってるし!
「本日の誕生日を機にこのブログを再開いたします。」...って!?
如何に、他にやるべきことをやっていない人間かがわかりますね(自爆)
ま、それはこっちに置いといてf(^、^;




「うちの娘もそろそろ、子宮頸がんワクチンの接種なのよ」
「まだ早いと思うけど、いまの子は性交渉も早いから一応やっておけば安心よね」
「そうそうなにせ無料(タダ)だし。費用は国や市が負担してくれているのよね」

そうなんですよ。
「任意接種=自己負担」だった外国製ワクチンに公費助成(予算)が矢継ぎ早についたのですよ。
昨年、東日本大震災発生によりCM自粛されたなかで、代わりに放映されたACジャパンの【乳がん・子宮頚がんの啓発・検診を促進するCM】これに出演していたの女優「仁科亜季子・仁美」さん母娘に、お門違いのバッシングが起きて、お二人がとても気の毒でした。
相武紗季さん、仁科亜季子・仁美さん。こちらの女優さんを責めるのはお門違いです。
でも、私は他の二人の(元?)女優さんにはちょっと言いたい事があります。

男性だって大腸がん・前立腺がんの検診だって勇気はいります。しかしやっぱり子宮頚がん検診となると、女性の検診率は上がらない、ましてや若い独身女性にとっては抵抗がある検診だというのは理解できます。が、しかし・・・

子宮頸がん⇒性交開始後に約60%がHPV感染し、90%は自然治癒(消失)残りの10%のうちの一部が、20年くらいかけて扁平上皮(子宮頸)がんに。さらに最終的に子宮頸がんになるのはHPV感染した女性の0.1%程度。

子宮頸がん予防ワクチンの要点
HPV=ヒトパピローマウイルス

HPV 16型、18型 ⇒ がんを誘発する...高リスク型
HPV  6型、11型 ⇒ 尖圭コンジローマ(イボ)発症する...低リスク型

HPV 16型、18型 → 「サーバリックス」...(英・グラクソ・スミスクライン社)
HPV  6型、11型、16型、18型 → 「ガーダシル」...(米・メルク社)

2009年10月承認、2009年12月より公費負担→「サーバリックス」
2011年07月承認、2011年09月より公費負担→「ガーダシル」

子宮頸がん予防ワクチンの注意点[子宮頸がん予防情報サイト]より抜粋
●6型、11型、16型、18型以外のHPV型に対しては予防効果が期待できません。
●既に生じた病変の進行予防効果は期待できません。
●長期予防効果は限定的で、追加接種の要否については明確な基準がありません。
え?なに?この最後の注意点・・・
【長期予防効果は限定的で、追加接種の要否については明確な基準がありません。】
例えば、13歳で子宮頸がん予防ワクチン接種しても、20歳過ぎたら効果は保障しません。
じゃ、20歳で追加接種すれば、効果は持続するの? いえ、その基準もありません。

こんな費用対効果が低く、効果・安全性の確認が十分でない輸入ワクチンに、どうして公費助成が決定したの?少しは子宮頸がん予防につながるのでしょうが優先順位が違うでしょ?
公費助成の優先順位で言うなら、日本小児科学会や感染症学会がずっと定期接種化(公費助成)を強く要望して来た、水痘ワクチンやおたふく風邪ワクチンじゃないの?

ましてや、東日本大震災の後に24年度の緊急促進事業費526億円(注.これにはHib&肺炎球菌を含まれていますが)の延長は妥当なの?
それこそ、こんな緊急促進事業費は本来は震災関連保障のだいぶ先じゃないの!

子宮頚がん検診や子宮頸がん予防ワクチンの公費助成を積極的に誘導したのは、自民党(三原順子)と公明党(松あきら)の女優出身の参議院議員だと記憶しています。
「私が政治生命をかけて予防ワクチンの無料化を実現しました!」
もしかしたら、お二人はドヤ顔になっているかも知れませんが・・・

女優さんのCM出演をバッシングするのはお門違いですが、国会議員となったなら話は別ですよ。
社会保障(国民の健康や福祉)の為に私は頑張りました?
しなくてもよい赤字を増やしたことを自覚してないんじゃない?

もっと知ろう.jpを書き出した本意は、日本の赤字財政を『どげんかせにゃいかん』という現在。高速道路無料化とか高校無償化などは、誰もばら撒き政策(行政)と気づくのですが。こういう社会保障費を穿っても、消費税増税前に削れるところや政策中断するところがあると思うのです。

社会保障費を削るというのは、とても勇気のいる決断ですがそういう政策を打ち出すことが出来るのがホントの政治家じゃないかなぁ。削るどころか優先順位をひっくり返して、海外の製薬メーカーに確実に収益が上がる方針を決めるって、どうかしてるぜ!

....で。こんなカラクリになっているので、製薬メーカーは億単位のCMを何本作っても確実に資金回収できるので、自社製品名(その薬の名は)を宣伝しなくてもOK〜♪ローラだよ♪ウフフ♪ 

赤字財政の元凶は、政治家じゃなくて官僚(省庁)の利権体質なんですけどね。官僚にとって予算を減らす努力をしようものなら身内(省庁)の裏切り者だし、出世コースから外されます。⇒参照

「増税なき財政再建、行政の無駄省きを最優先に政治改革・ 行政改革を進める!」このマニフェストを実現するためには、マスコミ情報に左右されずに、もっと知ろう.jp的な国民運動が起きないと駄目かも(悲)




子宮頸がん予防ワクチンに関して副作用を心配する方が多いので、補足事項を追記しておきます。

子宮頸がん予防ワクチンの副作用にもっと警鐘を鳴らすべきだ!
娘に劇薬を打たせるなんて言語道断だ!的なサイト。
http://thinker-japan.com/hpv_vaccine.html
長文を読むのが面倒....っていう方は、この動画がいいかも。



子宮頸がん予防ワクチン関連動画を辿っていくと・・・
「犬猫用の不妊ワクチンを人間に応用するとは何事か!」
「これは、日本民族滅亡への陰謀だ!」
まで言及しているのがあります。これは飛躍しすぎだと思います。
http://okwave.jp/qa/q7317723.html ←このQ&A一番わかりやすく説明しています。

それと、予防接種で医者も儲けているから同罪だ!なんていう方もいますが、それは誤解です。小児科の医師の多くは、この突然の子宮頸がん予防ワクチンの公費助成決定に困惑しています。

一見するとHPV6,11,16,18型の感染を予防するガーダシルの方が優れているようにも見えますが、発売後間もないことから、日本人における副作用を含めた安全性の確認が十分でありません。
そのため当クリニックでの標準的な予防ワクチンとしてはしばらくの間はサーバリックスを使用いたします。ガーダシルの使用を強く希望される方には個別に対応させていただきます。


こんな対応が、医療現場の代表的な反応ではないでしょうか。
特に医薬品に関するネット情報は(拙ブログを含めて)そのまま鵜呑みにせずに、賛成・反対両方の意見をよく精査して判断してください。

予防接種に関してリベラルな立場から、最後におすすめブログを一つ挙げておきます。子宮頸がん予防ワクチンに関して一番参考になるだろうと思うのは⇒新小児科医のつぶやき「サーバとガーダ」

こちらのブログは私もROMするだけで、こちらの先生と面識がある訳ではありませんが、小児科現場の実情がよくわかるし、コメントのやりとりの内容も大変参考になります。子育て中のママさんたちもブックマーク(お気に入り登録)をおすすめします。


嗚呼、結局、私も他にやるべきことせず、こんな時間まで職場でブログ書います(苦笑)

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2012年07月07日

posted by たすけ at 02:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ■代替医療と健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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