■代替医療と健康食品
■泡沫(うたかた)日記
もっと知ろう.jp 今回はワクチンについてその薬の名は・・・「その薬はペニシリンと言います!」
「その薬はペニシリンと言います!」
「その薬はペニシリンと言います!」
ドラマJIN-仁-で、すっかり有名になったペニシリンはワクチンではなく抗生物質です。
現在ではペニシリンと言っても、薬(=ペニシリン系抗生物質)は何種類もあります。
ドラマJIN-仁-の原作者「村上もとか氏」が漫画「JIN-仁-」を描いた動機は、江戸史を学んでいく中で貧困から売れてきた、女郎たちが性感染から梅毒に罹り、20代前半でばたばたと死んで行く。その理不尽さに心を痛めたから、というのは有名な話ですね。
ただ、JIN-仁-の中ではペニシリンは万能薬のように扱われていましたが、コロリ(コレラ菌)や結核菌にペニシリン系抗生物質は有効ではありません。
まぁ、漫画やドラマですから、そこまで細かく描く必要はないでしょうが、TVドラマの方では恋人咲(綾瀬はるか)が、ペニシリンが効かない緑膿菌に冒されて、緑膿菌に効く抗生剤「ホスミシン」を取りに現代に戻るという結末になってましたね。
いずれにしても、「20世紀における偉大な発見」のペニシリンのおかげで、数えきれない人々の命が救われたことには、誰もが認知していることだと思います。
さて、ワクチンと抗生物質の違いを一番簡単に言えば
「抗生物質は感染症を治療するもの」
「ワクチンは感染症を予防するもの」
なので、抗生物質は病気や怪我をした時に接種されますが、ワクチンは病気を未然に防ぐために接種するので、予防接種の代名詞的な薬という事になります。
日本では予防接種法に基づき
全額公費助成される【定期一類疾病予防接種】」
DPT(三種混合)=[ジフテリア(D)、百日咳(P)、破傷風(T)]
MR(混合)=[麻疹(はしか)、風疹(ふうしん)]
BCG、ポリオ、日本脳炎 ・・・計8種
自己負担の【任意接種】・・・(一部公費助成されます)
Hib(ヒブ),HPV(ヒトパピローマウイルス),肺炎球菌(7価・23価)
水痘(みずぼうそう),おたふく風邪,A型肝炎,B型肝炎,ロタウィスル(1価・5価)
インフルエンザ
ズラズラ書くより、ここ⇒国立感染症研究所IDSCのPDFを見た方がわかりやすいかも^^;
ま、いわゆる日本の「定期接種」はポリオ、BCG、ジフテリア、百日ぜき、破傷風、はしか、風疹(しん)、日本脳炎の8種類なんですが、時期をずらしてワクチンを接種したり、違う型のワクチンを接種するので、それだけもお母さんたちは混乱してしまいがちです。それにたいていのワクチンは乳児〜幼児の期間に接種しますので、若いママさんたちにとっては大いに不安です。
「えぇ〜、こんな小さな我が子に薬打つなんて・・・」
「100%安全などとは言いませんが、定期接種は受けないとデメリットが大きいです。」
「国によっては規定のワクチン接種を受けた記録がないと学校に入学させてもらえませんよ。」
「愛する我が子の為でもあり、国民全体の健康の為でもあるのが予防接種です。」
たとえば、米国で日本の「定期接種」に該当するワクチンはB型肝炎、おたふく風邪、水痘(水ぼうそう)など13種類です。「あれ?」...と思うのは
水痘ワクチンは日本で開発された世界に誇れるワクチンで、重要な輸出品なのですが、おたふくかぜワクチンとともに日本小児科学会や感染症学会が定期接種化(公費負担)を要望していますが、「任意接種」のままです。・・・この任意接種に関する疑問が今回のテーマなのですが、もうちょっと余談を続けます。
私や同級生たちも、おたふく風邪や水痘に罹りました。
「当時、予防接種やった?」と母に尋ねたら
「50年も前の事、覚えてない」ごもっともでf(^、^;
まぁ、おたふく風邪や水痘もたいてい健康体なら自己免疫でなんとかなります。
スギちゃんに風貌が似ている竹馬の友に曰く・・・
「おまえん家は、3秒ルールか?」⇒床に落ちても3秒以内ならヘーキで食べる事
「オレん家は、3時間ルールだぞ!」
「たいていの病原菌なんかガキの頃から耐性ついてるぜ、ワイルドだろうぉ?」
ま、こんな考えの人は案外多くて、でもそういう人に限って注射怖がりだったりして(苦笑)
ともあれ【任意接種のワクチンは接種したほうがいいですか?】
「副作用が大変だったので、接種しない方が良い」
「感染して大変だったので、接種しておいた方が良い」
と、その体験の違いで意見は真っ二つです。
また、B型肝炎訴訟など、予防のために接種したのにそれが原因で感染した事例などに敏感な人は、ワクチンや予防接種なんて「百害あって一利なしだ」なんて極論を言う人が出てくるし。
逆に、病気を体験して国会議員になった先生や、「私の政治信条は社会保障と福祉の充実です」なんて先生は、なにがなんでも「国が責任をもって予防接種を実施させます!」と鼻息が荒くなります。
しかし、ワクチンの予防接種が公費助成(税負担)になるかどうか?
もっとも鼻息が荒くなるのは、誰あろうワクチン製薬メーカーです。
現在世界では1日で約25〜50万人(年間で1億人)の新生児が生れていると推計されていますが、同時に毎日1万人以上の新生児が、予防可能な疾患で死亡しています。
WHO年次報告(2005年版)によると、出生後28日未満の新生児死亡者数は、世界で毎年400 万人。直接の死因は、感染症(敗血症、肺炎、破傷風、下痢等)が36%、早産が27%、仮死が23%であると推計されて、新生児死亡率の割合の高い国・地域ほど、破傷風、下痢など、予防可能な感染症による死亡割合が多いと報告されています。
なので、予防接種法(公費助成制度)は、大変重要な制度なのですが、その金額を計算してみると。
「定期接種」は8種ですが、期間をずらして接種するワクチンもあるので計11回接種で計算します。
ワクチン接種1回がだいたい1万円前後でざっと10万円
減っているとは言え2010年の日本の新生児数は約107万人。
10万円×107万人=約1000億円の収入(=財政支出)が毎年確約される訳です。
(この計算では医療報酬や事務費、研究開発費など諸経費を省略していますが)
世界ではワクチン予防接種を受けることができない新生児の方が圧倒的ですが、それでも日本だけでこの金額ですから・・・世界規模で計算するとワクチン製薬メーカーに毎年とてつもない金額が自動的に転がり込むぜぃ。ワイルドだろうぉ?
...ん〜、最初のペニシリンでひっぱり過ぎたので、この項 続く^^;
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私が独身時代、ご近所に、3歳の時の予防接種の副作用で、脳性まひになった 『りみちゃん(当時中学生)』がいました。
お母様が
『あのとき、予防接種を受けなかったら、りみは、今頃 健康で五体満足だったのに…。
と、思う時があります。』
と、おっしゃっていました。
それから、10年後、私は長男の初めての予防接種(MMR)を受ける時、
『今回のMMRは、新しい3種混合(おたふく・はしか・ふうしん)なので、どうしようかな?』
と悩みました。
ご近所のママさんたちとの井戸端会議でも メインテーマになりました。
『今度の新しい予防接種:MMRって、1本の注射で、3種類の予防接種ができるんだて。便利よね〜。』
『でも、新薬なので、副作用が心配やね。』
『副作用にかかる確率は低いけど、当たると、怖いし〜。』
『そうそう、子供の一生の問題やもんね。』
『言葉は悪いけど…。
宝くじには当たらないけど、副作用に当たる…のは、嫌だよね。』
私は、りみちゃんのおかあさんの言葉を思い出し、見送ることにしました。
のちに、3種類を別々に接種(従来の方法)しました。
ご近所では、MMRを受けたお子さんもいました。
幸い、ご近所では、副作用は無かったです。
しかし、国内では、その数年後、副作用が問題になり、MMRは、取りやめになったと記憶しています。
命を守るための予防接種が、副作用で、辛い思いをしなければいけないなんて、悲しいです。
(-_-;)
りみちゃん...お気の毒です。予防接種の功罪の典型ですね。
予防接種の話題は、踏み込んじゃまずいかなぁ...と思っていたのですが。
今回の「もっと知ろう.jp」の本題はワクチンそのもではなく
消費税増税の前にやるべき事が...が本題なんです。
赤字財政の日本を立て直すには綺麗事だけではすまされない。
社会保障費にまつわる現実をしっておく必要があると思います。
でも、本題に辿りつくまで余談が多くなりすぎて、次の記事で辿りつけるかどうかf(^、^;