蛍(幼虫)の放流会 / NPOホタル野(流山市)

流山チャンネル

ほー ほー ホタル来い♪ こっちの水は甘いぞ♪ あっちの水は辛いぞ♪
「蛍の成虫は7〜10日ほどの寿命で、成虫はホントに水を舐めるだけで餌は捕食しない」
ということを、5月5日の蛍(幼虫)の放流会【NPOホタル野】で教えて頂きました。



2012年5月5日 流山市新川耕地で開催されたヘイケ蛍の幼虫放流会の動画です。
この動画は[フラッシュ動画の埋め込み]になっていますので、この動画を共有する場合は
YouTube用に変換した【輝く大地〜流山 ホタル(幼虫)放流会編】の動画をお持ち帰り下さい(^^)
流山NPOホタル野は、毎年ホタルの幼虫飼育会員を募集してます。
説明会は10月頃、市内の北部公民館で行います(参加費1000円)
飼育マニュアルや器具に幼虫、餌等一式お渡しします。
毎年5月5日の子供の日に幼虫放流会を開催しています。
ご興味のある方は是非、飼育してみてください。
日本の蛍は飼育中の幼虫も光りますよ♪

NPOホタル野HP
http://www13.plala.or.jp/hotaruno/
2012年5月5日のホタル幼虫放流の記事
http://ameblo.jp/umaikome/entry-11242405751.html

動画中のBGM
輝く大地〜流山 (ロックベル合唱団)
http://rockbell.exblog.jp/16907781/

私の会社からわずか300m先にNPOホタル野が管理するビオトープ田んぼがあります。
車で通勤していた頃は気がつかなかったのですが、6年前から自転車通勤をはじめて新川耕地をよく通るようになり「あれ?ずいぶんホタルが飛んでいるなぁ?」と思ったら、ちょうど6年前からNPOホタル野さんがヘイケボタルの幼虫の放流会を流山の新川耕地で実施していたんですねー。

NPOホタル野の理事のHさんには、普段から利根運河交流館でお世話になっていて
NPOホタル野の記事を綴っている、モンちゃんのブログもお気に入りに登録していて

『不耕起栽培の田んぼでお米を作りホタルを増やしたり、自然農法の畑で作物を作ってます。千葉県環境学習指導員の認定を受け環境の体験学習や講演等をしてます。blogは主に医療・食料・環境を中心に、様々なジャンルで更新してます。』...と。ほとんど私と指向がシンクロしているモンちゃんさんには、一度はお会いしたいなぁ・・・と思っていました。

...で。ようやく機会がめぐって直接お会いして名刺を差し出しましたら
「○○先輩ですよね!?」
「えっ!? あらまっ!?」

吃驚!中学校部活の後輩で大学も一緒だった○○君でした、30数年ぶりかな?(^^;)

こりゃ、是非ともNPOホタル野さんの活動を応援せねば...と。
久しぶりに作ったフラッシュ動画が冒頭の動画です。


さて、ホタルについて学んだことで最初の驚きが・・・
世界約2,000種のホタルの大半は幼虫時代から陸上生活。
しかも約半数は昼行性で成虫は光らず幼虫が光るタイプ。
源氏蛍や平家蛍のように幼虫時代を水性で過ごし、成虫になっても光る蛍は、せいぜい10種くらいのごく少数派だそうです(驚)

源氏蛍と平家蛍

ホタルはメスの方が大柄で、源氏蛍が約2cm 平家蛍が約1cm (右の写真は2匹ともヘイケボタル)
でも個体差があるので、大きから源氏で、小さいから平家と見分けるのではなく。
赤い前胸部が、離れていれば平家、くっついていれば源氏、と見分ける方がよい。

ヘイケボタルの詳細

こちらが、ヘイケボタルの詳細図。参照⇒ホタルの豆知識

ホタルの一生と幼虫の餌

ヘイケボタルやゲンジボタルの一生。
約9ヶ月の幼虫時代で成虫の寿命はせいぜい7〜10日。
死期が近づいてくると前胸部の赤色も薄くなり発光も弱くなるそうです。
なんだか、ウルトラマンのカラータイマーのように感じたのは私だけ?

ゲンジボタルは清流、ヘイケボタルは田沼を好むと言われますが。
ゲンジボタルの幼虫はかなり偏食で、ほとんどカワニナしか食べず。そのカワニナが湧水池や流れの緩やかな清流でしか生息できないという理由からだそうです。
参照⇒ホタルの餌「あびこ自然倶楽部」

ヘイケボタルはカワニナの他、モノアライガイやタニシなど淡水貝ならほぼOKだそうです。
因みに、ニナ・ニシとは巻貝の事。なるほど、それで川ニナ、田ニシなのね♪


ホタルについて学んだことで、最も感銘したこと・・・

電力供給周波が、西日本が60Hz(ヘルツ)で、東日本が50Hz(ヘルツ)なのは周知だと思いますが。ホタルの世界でも、遺伝性で西日本と東日本では発光周期(点滅周期)が違うのだそうです。

ゲンジボタルの例で言えば、関西は2秒に1回。関東は4秒に1回。
関西ホタルのほうが、交尾へのコミュニケーションがせっかちなの?(笑)

...で。ホタルについて肝要な事は。
ホタルを増やすために、どこのホタルでも飼育&繁殖して増やせばいいという訳ではなく。
故郷(地元)で孵化したホタルの幼虫は、生まれ故郷の水辺に帰すことが大切なんですね。

そういう意味で、新川耕地で生まれた幼虫を育て、そしてまた新川耕地に帰すという
NPOホタル野の、ホタル放流会イベントは誠に素晴らしいと感じました。(^^)v

私が小学校に上がる頃(昭和30年代)までは、西平井(現平和台)の谷津にはキレイな水がしみだす湧水池があちこちにあり、田んぼにはタニシもたくさんいました。幼かったので夜間にホタルを見た記憶はないのですが、おそらく当時はゲンジホタルもヘイケボタルも生息していたのだろうと思います。【流山文化会館が開館した昭和44年(小5)当時、現在の駐車場の前はまだ一面の田んぼで、そこでホタルの乱舞を見た記憶は残っています。】

皮肉なことに、農家が田んぼを管理していた時代は生産効率を高めるために農薬の使用量が多かったのですが、休耕田をNPOや都会の人々に貸し出すようになってから、食の安全のために無農薬管理する田園が増えると同時に水生昆虫が増えて、ホタル等も増えてきました。ホタルの輝く光は、食の安全の光でもある訳ですね♪

私、正直に申し上げますが。今、放射能ホットスポットで食の安全云々が問題になっていますが、それよりも、重篤なアトピー性皮膚炎で苦しんでいるお子さんなどの症例を見ていると、食べ物に含まれる残留農薬や加工食品に添加されている防腐剤等の化学物質の方がよっほど心配です。

ホタルでさえ...と言ったらホタルに失礼ですが(苦笑)
ホタルでさえ自分にとって必要な食べ物を選択して食べている訳で、日本人の遺伝的体質や、腸内環境(腸に住んでいる細菌類)を考慮しない食生活はやっぱり不健康の元になります...って。
この話はかなり長くなるのでここでは割愛します(^^;)

現在の新川耕地のすべてが無農薬田園ではないのですが、ホタル以外でもメダカもたくさん見られる昭和30年代の田園環境が戻ってきたように思います。NPOホタル野の方々と詳しくお話をした訳ではないのですが、NPOホタル野の想いは...いつの日か、ホタル放流会イベントも不要になるほど、新川耕地のどこでも普通にホタルが見られる故郷の実現だと思います。

ほー ほー ホタル来い こっちの水は甘いぞ♪
夢と希望の輝く大地♪ ホタルの故郷♪ (^^)





こちらがヘイケボタル約50匹乱舞の動画。
私には機材も技術もないので、これほど上手に撮影できません(^^;)
止まっているホタルの素晴らしい画像があるのが⇒こちら
特にホタルブクロ(花)とホタルの光の共演は秀逸ですね♪

ホタルの飛翔&発光は20時くらいがピークで、曇り(月明かりがない)で、20度以上の夜が適しているらしいのですが、ホタルの発光は交尾のためのコミュニケーションですから、ホタルの恋路をあまり邪魔しないように気をつけましょうね(^^;)


※追記。ホタルの鑑賞会や見頃などについて

@NPOホタル野 2012年の鑑賞会[新川耕地・流山北高校付近]
 8月4日(土)5日(日)の19時から (車でお越しの方は、係員に従って臨時駐車場に停めてください)

@NPOさとやま 2012年の鑑賞会[西初石小鳥の森・おおたかの森高校付近]
 8月4日(土)19時から (集合場所は初石公民館です・セミの羽化も同時観察)

A見頃は6月中旬〜8月中旬
 NPOホタル野さんのデータでは、だいたい7月の終わり〜8月の初めがピークだそうです。
 昨年2011の調査結果は⇒http://www13.plala.or.jp/hotaruno/newpage4.htm
 ドンピシャの見頃を予測するのは難しいです。

B流山市内でホタルが見られる場所
 西初石小鳥の森 野々下水辺公園 長崎の水田 前ケ崎中湧水 芝崎の湧水池 etc
 お住まいのご近所の斜面林下の湧水池に、幼虫の餌となる淡水貝を見つけることができたなら
 ホタルが生息しているかもですよ(^^)

※ホタル観賞会の現場で、虫よけスプレーを使用するのはマナー違反ですので注意してくださいね
出掛ける前に忘れずに(^^:)
 

人気ブログランキングにほんブログ村 自転車ブログblogram投票ボタンランキング投票ボタン
日本ブログ村

☆読んで頂いて感謝なっしー♪

クリック頂けたら感激なっしー! ⇒⇒

ブログ執筆の励みになりますf(^、^;



2012年06月05日

posted by たすけ at 14:31 | Comment(11) | TrackBack(0) | 流山チャンネル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たすけ様
取材から動画作成ありがとうございます。
素晴らしい出来栄えに、当NPOの広報として活用させていただきたいと思います。
ご協力、感謝します。
たすけ様の活動にもNPOとしてご協力させていただきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
ありがとうございました。
Posted by NPOホタル野 事務局 at 2012年05月08日 06:21
たすけさん、こんばんは!

ホタルいいですね〜。
育てて放流なんていい体験ができますね。

僕は関西にいる時によくホタル見に行きました。
特に佐用郡上月町秋里川のホタルがすごかったです。
台風被害で見られなくなっているとか、、残念です。

流山でもホタルの乱舞が見られるといいですね。

Posted by ワンチャン at 2012年05月08日 21:29
>NPOホタル野 事務局さん
取り急ぎ作ったので訂正版
http://www.youtube.com/watch?v=04dgCAgll1I
を再アップしておきましたm(_ _)m

私自身、活動というほどの事はしておりません。
これ素晴らしい!と感じた事を徒然に綴っているだけですのでf(^、^;



>ワンチャン
レス遅れてすみません。
GWは、とかく家族で遊園地や行楽地に行きがちですが・・・
このイベントが毎年5月5日であることが素晴らしいと思いました。

水族館で見るホタルより、自分たちで育てたり、放流したホタルを地元で見る。
そして年々ホタルの数が増えていく・・・なんて、とても素晴らしいことですね♪
Posted by たすけ at 2012年05月10日 14:24
流山在住の者です。
子供に蛍を見せたくて、流山で蛍が見れるところがないか検索したところ、こちらのブログを見つけました。

早速ですが、2点質問させてください。

@5/5に放流会があったということですが、鑑賞会はあるのでしょうか?
A見ごろはいつ頃でしょうか?

以上2点教えてください。
よろしくお願いします。

Posted by so-16 at 2012年06月04日 12:41
>so-16さん
コメントありがとうございます。
@NPOホタル野の鑑賞会は[新川耕地・流山北高付近]
 8月4日(土)5日(日)の19時からです。
 NPOさとやまの鑑賞会は[西初石小鳥の森・おおたかの森高付近]
 8月4日(土)の19時からです。(集合場所:初石公民館)

A6月中旬〜8月中旬ですが
 自然が相手なのでドンピシャの見頃の予測は不可能です

※補足
流山市内だと「西初石の小鳥の森」や「野々下の水辺公園」でもホタルの飛翔が確認されています。
ご近所に、斜面林下の湧水池があればそこでも見ることができるかも知れませんよ(^^)
Posted by たすけ at 2012年06月04日 14:09
>たすけさん

詳細な情報ありがとうございます。
まさか西初石付近で蛍が見られる可能性があるとは。
西初石は歩いて行ける距離なんです。
ただ放流会をした付近の方がいっばいいそうですね。
鑑賞会までしばらくあるので、時々車で様子を伺ってみます。

虫よけスプレーには笑っちゃいました。
蛍が死んだら、大ひんしゅくもんですよね(笑)

またこのブログ覗かせてもらいます。
目撃情報等あれば、よろしくお願いします!
Posted by so-16 at 2012年06月04日 21:22
>so-16さん
私や他の体験者の話でも、もわっと蒸し暑い日の方がホタルの遭遇率が高いです。

去年は西初石の沼(湧水池)でかなりたくさん飛んでいたらしいですよ。
中には肩に止まって光っていたと言っていましたが...
虫よけスプレーしてたら、ホタルも近寄ってくれませんよね(笑)

目撃しても...私の携帯カメラじゃ...ま、なんとかしてみます^^;
Posted by たすけ at 2012年06月04日 21:54
たすけさん、おはようございます。ホタルはリトマス試験紙、ほの赤い明りは、成虫の場合カラータイマーだとのこと。興味深く読ませていただきました。先週九州の湯布院で蛍を見ましたが、真っ暗な中での光の競演は感動しますね。せっかちな2秒間隔関西風だったのでしょう^^。

放射能と残留農薬の件は、どちらも大変ですが、後者が忘れ去られているのは確かですね。熱しやすく冷めやすいマスコミや報道のせいにするのは、人に責任を押し付けすぎでしょうかね^^;。どちらも60歳に近いような私には先が短いですから、大した影響の無いことですが、子供たちの為には、何か考えないと行けませんんね。
Posted by kincyan at 2012年06月17日 08:09
>kincyanさん
ホットスポット地域の中でも
特に雨水が溜まっていく湿地や水辺が、放射線濃度が高いと思うのですが
そんな場所で、昆虫や小動物が例年通り元気でいますので、
案外、放射線の影響は恐れているより少ないんじゃないかなぁー等と楽観的に考えています。
農薬使うと一発で昆虫やザリガニが減りますから、やっぱり怖いのは放射能より農薬かな?と^^;
Posted by たすけ at 2012年06月18日 05:16
今晩は 蛍のこと殆んど知らなく、驚きながら拝見し勉強しました。有難うございました。
Posted by 相子 at 2012年06月22日 22:18
>相子さん
聞きかじりの知識と寄せ集めた内容の記事なのに恐縮です^^;

それより、「五族協和の旗袍」の記事アップを楽しみにしています♪
残留農薬さんのような若い方の活躍も楽しみですね。

私も満州国成立について勉強中ですが、相子さんのブログは
「当時の日本と中国を知る」とても貴重なブログです。
いずれ、その内容を書く時が来たら山南海北的話からお写真を
お借りしたいと思っています。

でも、とても膨大な勉強が必要なので何年先に記事に書ける
かわかりませんが(苦笑)
Posted by たすけ at 2012年06月23日 14:53
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。