江戸川の菜の花物語(流山のはなさかじいさん)

流山チャンネル

江戸川の菜の花物語...を語る前に。

幸福の黄色いハンカチなどでも良く知られていますが、ひまわりや菜の花など、黄色の花は、希望とか平和とか、幸せを連想させてくれる花ですよね(^-^)
【菜の花とは】アブラナ科の花を総称するので、キャベツの花でもダイコンの花でも、菜の花には違いありません。ただ一般的に【菜の花】と言うと....カラシナ(からし菜=種子がカラシの原料)か、アブラナ(あぶら菜=種子をナタネ油の原料)を呼んでいるようですが、ぱっと見た目ではすぐに区別がつきません。
また、土手や荒れ地に自生するカラシナと畑植えのアブラナが、交雑して両方の特徴を持つ【菜の花】もあったりして、その区別はますます難しくなります。
アブラナとカラシナの区別に詳しいのは⇒こちらのブログ

新川耕地の菜の花(セイヨウカラシナ)

これは、新川耕地に咲いていたカラシナです。(西洋カラシナ?)2008年撮影

江戸川土手の菜の花(セイヨウアブラナ)

これは、江戸川土手に咲きだしたアブラナです。(西洋アブラナ?)2012年撮影

カラシナとアブラナの見分け方

両方の赤い枠を拡大したのがこちらで・・・
新川耕地の菜の花は、カラシナ本来の葉のギザギザは見られませんが、葉元(葉柄)が茎を抱いていないので、アブラナではなく。
江戸川土手の菜の花は、ナノハナの特長である、葉元が茎を抱くように付いているので、アブラナであることがわかります。

第1回流山菜の花まつり
江戸川の菜の花ロード(流山市下花輪付近)

2012年に開催される第1回流山スプリングフェスタは
別称-流山菜の花まつり-としているのですが...これは
毎年春に江戸川の土手を黄色の絨毯で覆う、菜の花【アブラナ】を冠している訳で。

流山市の江戸川堤防を覆う菜の花はカラシナが自生して増えたものではなく。
流山のはなさかじいさんがお孫さんの何気ない一言に一念発起して、10年以上の歳月をかけて、コツコツと増やしていったセイヨウアブラナの、れっきとした菜の花なんです。
関連記事⇒江戸川CRの菜の花ロード

その後、流山本町の自治会や埼玉県側の自治体でも「はないっぱい運動」などが起きて、いまでは流山橋から上流は江戸川両岸は菜の花で埋め尽くされます。玉葉橋〜野田橋にかけての埼玉県側の「菜の花」は、自生のカラシナとの交雑が進んだのか、流山の菜の花より背丈の高い菜の花が多いようですね。

江戸川の菜の花ロード(三郷市)
江戸川の菜の花ロード(流山市流山3丁目付近)

上述の、ぐるっと流山の記事を引用します...
土手は国土交通省管轄のため、地元県議を通し枯れた菜の花の刈り取りを、種摘みが終わるまで遅らせるよう要望するなどの苦労を重ねたといいます。最近では、周囲の自治会の方々も協力してくれ、現在のような見事な菜の花畑になりました。

そうなんです。この事実(物語)を知らないと、まだ種が育たないうちに
「土手に雑草がはびこっているから、早く土手の草を刈れ!」とか・・・
せっかく市民が愛情を込めて増やし育てて来た、大切な菜の花を毀損してしまうことになります。
菜の花やひまわりが除染(放射性物質セシウムの吸収)に効果がある。
否、日本の土壌では効果はない。とかネット上に情報が錯綜していますが・・・。

私的には除染に効果があるなしで、江戸川土手の菜の花が話題になるより

流山を訪れて頂いた観光客の方々が
「いや〜ホントにきれいで、見事な菜の花畑ですねー」
それに応える流山市民、皆が口ぐちに
「これは流山のはなさかじいさんがはじめたんですよ」

流山の「菜の花物語」が、永く語り継がれていることを望んでいます。

4月21日(土)に「江戸川土手にナノハナを咲かせた人」と題した座談会があります。
場所は、万華鏡ギャラリー見世蔵で、語り手は、カメラの寺島のご主人寺島煕幸さん。
流山本町の昔を語る会「座談会」は、毎月第3土曜日 11時〜12時。

江戸川の菜の花ロード(流山市下加村岸付近)

最後の写真は2012年3月24日(土)の流山の菜の花です。(5週連続、雨の土曜日ですね)
今年は、寒かったので、菜の花の生育が遅いのかなぁ...と思っていましたが。
なんだか、それしても、例年より菜の花の数が少ないような気がしています。
拙ブログ読者の方も同様に「今年は菜の花が少ないように思います。」との事。

もしかして昨年、菜の花の種が落ちる前に、ごっそり刈り草作業をしちゃった??
流山「菜の花物語」が、それはとっくの昔話...なんてならないことを祈ってます。

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2012年03月26日

posted by たすけ at 21:29 | Comment(2) | TrackBack(0) | 流山チャンネル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうもです〜!
やっぱ、河川敷の菜の花は例年に比べて少ないですよね!?
スーパー堤防の工事で斜面が新しくなっているのが大きな要因ですね!
気になったのは、川側、除草剤をまいた感じがします。土手上から3-5mから下の草が枯れますから……
それでも、その枯れ草部分からポツリと咲き始めてます。
例年は流山橋から高速まではびっくりするぐらいの菜の花ですから
ともかく、
菜の花フェスタ頑張ってください
Posted by NOB at 2012年03月28日 08:55
>NOBさん
そうなんですよねぇ。。
私も土手の一部の枯れ方がいつもと違うなぁ・・・って思いました。

埼玉県側の工事箇所は。。
芝が落ち着かないうちは菜の花の復活まで時間かかるかもしれませんね。
Posted by たすけ at 2012年03月28日 12:46
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