日記(うんちく放題)
これ、やばくね?=これ、すごく美味しいよね。【ヤバイ=美味しい(肯定の)最上級】というふうに思い浮かんだ方は、現代若者口語に慣れてしまった方ですね^^;
グルメ番組隆盛の昨今...人気アイドル等が「うわっ!これヤバイ!」
と連呼していますので、私もすっかり「これ、やばくね?」に抵抗感がなくなりました。
とんでもございません・滅相もございません⇒誤った日本語【形容詞の誤用】
とんでもない⇒とんでもございません × 滅相もない⇒めっそうもございません ×
...何故なら
切ない⇒切ございません ・ はしたない⇒はしたございません と言わない。
だから、とんでもない・滅相もない の形容詞を とんでも+ない・滅相も+ない
と分解するのは以ての外であると感じるのは、国語の用法にシビアな方ですね^^;
平安時代の紫式部をして
「まったくもぅ!今の若い子は言葉の使い方がなってないわ!」
と嘆いていたそうですから、まぁ、言葉というのは時代とともに変わって当然なのかも^^;
「すごっ」「寒っ」気にならない8割 国語に関する世論調査
「すごっ」「短っ」のように形容詞の語尾を変化させた言い方を他人がしても気にならないと考える人が6〜8割に達することが15日、文化庁の2010年度「国語に関する世論調査」で分かった。調査は今年2〜3月、全国の3485人を対象に調査を実施。うち60.4%にあたる2104人が回答した。「寒っ」「すごっ」「短っ」「長っ」「うるさっ」などは、「語幹を強調することで思いをストレートに伝えやすいと感じる人が多いのではないか」と文化庁は分析してますが....
形容詞の語幹に「っ」を付けた言い方を5つ挙げ、自分で使ったり気になったりするかを尋ねた。「他人が言っても気にならない」と答えたのは
「寒っ」が85%
「すごっ」が76.7%
「短っ」が73.4%
「長っ」と「うるさっ」がいずれも66.1%だった。
文化庁は「文法的に間違いではない。『寒っ』は江戸時代の滑稽本にも登場するなど古くから使われてきたが、同様の言い方が他の形容詞にも広がってきた。全般的に話し言葉を短くする傾向が影響している」と指摘している。
語句や慣用句の使い方での課題も浮かんだ。
一時しのぎを指す「姑息(こそく)」を本来の意味で使っている人は15%で
「ひきょうな」という意味に取る人が70.9%に上った。
雨が降りそうな様子を示す「雨模様」も本来の意味で使う人は43.3%で
小雨が降ったりやんだりしている様子と考える人が47.5%と上回った。
することがなく時間を持て余した状態を「間が持てない」と正しい使い方ができたのは29.3%で
61.3%は「間が持たない」と回答。
大きな声を出すことを「声を荒(あ)らげる」と表現した人は79.9%で
「声を荒(あら)らげる」と正しく使えた人は11.4%にとどまった。
私は、芸人さまぁ〜ずの三村マサカズあたりがツッコミ語で流行らせたかのか思っていました。そして、それを伝承したのがタカアンドトシの「欧米か!」だと(笑)
さて、文化庁は言葉遣いに対する意識調査で。
言葉の使い方に「関心がある」と答えた人は81.1%
前回同じ質問をした06年度に比べて3.7ポイント増えたそうです。
関心がある点は日常の言葉遣いや話し方が72.8%、敬語の使い方が65.5%ということ。
同庁は「会話によるコミュニケーション力を重視する風潮の強まりなどが背景にある」としている。
言葉の使い方については、どーでもいいちゃ、どーでもいいこと。現代若者口語に言えば「どーでもよくなくね?」と思っている人が多いのかと思っていましたら。案外、日本語の乱れ&コミュニケーション力不足を憂いている人が多いのに安堵しました。
私自身も言葉の意味を誤用して使っている場合は多々ありますし、言葉の誤用にはそれほど頓着はありません。例えば、厳密に言えば、「申し訳ございません」も形容詞の誤用である。正しく言いたいのであれば「申し訳がございません」であると。でも、そんなことはどーでもよく、気持ちが籠められているかどうかのほうが肝心であると思っています。
しかし、気持ちを籠めていても、世代間の違いや相手の感情(受け取り方)次第で、誤解される場面が多々ありますよね。実はちょうど1年ほど前、【この番組の収録】の際にこんな事がありました。
ロケ地の選定と集合時間について、若いADの女の子と何回か電話でのやり取りが続きました。ADさんは娘とおない年だったので、いわゆる若者言葉のオンパレードで、その前の【ぶらり途中下車の旅の収録】の時でも若いADの男性が、ギョーカイ用語?を連発していたので、まぁ少しは慣れていたのですが...
「ちなみに、○○○しちゃったり出来ますか?」
「ちなみに」「○○○しちゃったり」AD娘さんの連発に閉口していました。(苦笑)
何度目かの電話で。ロケ地の選定で2つほど候補地(公園なのですが、江戸川区と世田谷区で離れています)が上がって、しかし収録(集合時間)はまだ未定であるとの事。にも拘わらず...。
「ちなみに、□□□公園と△△△公園にメンバーの皆さん、集まっちゃったり出来ますか?」
「はぁ??何言ってるの??場所も時間も未定。そんな何も決まっていないのに、私がメンバーに集合確認できるわけないでしょ!!」
「それに、相手にものを頼むに、しちゃったり...って。そんな軽々に言われるのは不愉快だ!」
流石にこの時は、声を荒らげました(苦笑)
AD娘さん、とりあえず私が怒っていることは察知した様子でしたが、なんでそんなに不機嫌になるのか、あまり理解していなかったようです。
...で。収録日当日、彼女の上司のディレクター氏に
「申し訳ないけど、AD娘さんに怒鳴って叱ってしまいました。」
「え?それは大変申し訳ございませんでした。」
「でも叱って頂くことは彼女の成長につながりますので、ありがとうござました。」
「最近の子は、ちなみに=恐縮ですが しちゃったり=仮定・可能の丁寧語 として使っているようで、彼女にとっては、たすけさんに丁寧にお話ししたつもりだったのだと思います。」
「私たちも、注意せねばと思っていましたが、ついついそのままにしてしまいました。以後は気をつけたいと思います。」
うちの娘と会話していても、断定の助詞を使うことなく、不確かな返答しか返ってこないことが多いです。日本語は、相手を慮って断定を避け、且つ敬語を多用するという特長がありますが、世代間で言葉の使い方が違うと、こういう結果になってしまうという一例でしょうかね。
う〜ん...でも私は、娘にこうは言えないな。
「おまえ、ちゃんと就活しちゃったりしているのか?」...とは(笑)
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こういう話をすると「いつも若者が革命家として時代をリードしてきたのだ」という話に持っていく人がいますが、私は逆にいつの時代も良識ある大人が若者に教えを説いていたのだなーと思います。
若者とつるむことや若者のファッションや言動などの嗜好を理解することが「柔らか頭」だと思っている中高年男女が一番のガンだと、以下略(^^;)
だから、時代って言うより「流行」に敏感に影響される。
景気や政情よりも、アイドルやお笑い芸人に影響を受ける。
言葉遣いが気になるのは文法だとか語法ってよりも
「オレの頃の『流行・はやり』と違うから違和感がある」のでは?
すみません。
たすけさん。ボクのような若輩が・・・。
ボクも30歳を過ぎると、言葉遣いが気になるのかな?
>しゃあさん
ちょうどお二人のコメントに呼応するようなことを続きに書く予定だったのですが...
今日の市川ポタ記事がやはり数編に分かれてしまいそうなので
この記事の追記をコメント代わりに書かせて頂きますね(^^)