祝の島(ほうりのしま)と原発祈念日/千年先の未来が今の暮らしの続きにある

日記(言いたい放題)

千年先の未来が今の暮らしの続きにある
もうすぐ8月6日、9日の広島・長崎原爆記念日がやってきます。
記念とは後世に思い出として残しておくかたみ。 ということになりますが、原爆記念日や終戦記念日などに関しては、祈念日(=平和の願いがかなうように祈る) と改訂した方がいいんじゃないかなぁ...。

いずれ3月11日は東日本大震災記念日(祈念日)となると思います。
自然災害からの復興は数年単位で完遂でしょうが、人間(原発)が作ってしまった放射性物質は千年先の未来まで放射線を出し続ける。

以下、2011年7月28日衆議院厚生労働委員会にて児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)氏の発言より抜粋。
熱量からの計算では広島原爆の29.6個分に相当するものが漏出、ウラン換算では20個分のものが漏出していると換算されます。
原爆による放射能残存量が1年で、1000分の1になるのに対して、原発からの放射線汚染物は10分の1程度にしかならない。
福島原発の問題は、原爆数十個分に相当する量と、原爆汚染よりもずっと大量の残存物を放出したということが、まず考える前提になる。
鬼気迫る児玉龍彦先生の発言内容は下記動画をご参照ください。



今、中国政府が高速鉄道事故に関して情報統制を行っていることに、呆れ果てている国民が多いと思いますが...日本の原発事故だって海外からみれば、日本政府はなんと無責任で隠蔽体質の国なんだろうと思われているにちがいない。インターネットの普及でこれほど情報化が進んだ現代で、都合の悪いことを隠蔽や矮小化し、国民に不安と不満を与えているということでは中国政府も日本政府も五十歩百歩だ。

40年以上も原発廃絶を唱えている小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)の言葉を借りれば...
『原発はトイレのないマンション』つまり、自分で処理できない汚物(汚染物質)を出し続ける施設なんか造ってはいけない。こんな当たり前のロジックや、熊取六人衆の主張が原発推進の国策の中でかき消され、やらせ集会や、やらせ報道にまみれていたことを、日本国民はあらためて認識しなくては。

祝の島(ほうりのしま)

祝の島(ほうりのしま)とは、山口県上関町祝島。 この島での約30年にわたる反原発運動ドキュメンタリーを映画にしたのが、纐纈あや(はなぶさ あや)監督。
瀬戸内海に浮かぶ祝島は、台風が直撃することも多く、岩だらけの土地には確保できる真水も限られ、人が暮らしやすい環境とは決していえない。その中で人々は、海からもたらされる豊穣な恵みに支えられ、岩山を開墾し、暮らしを営んできた。そして互いに助け合い、分かちあう共同体としての結びつきが育まれた。人間の営みが自然の循環の一部であることが、祝島でははっきりと見える。

1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がった。「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」という祝島の人々は、以来29年間反対を続けている。効率と利益を追い求める社会が生み出した原発。大きな時間の流れと共にある島の生活。原発予定地と祝島の集落は、海を挟んで向かい合っている。

千年先の未来が今の暮らしの続きにあると思うとき、私たちは何を選ぶのか。いのちをつなぐ暮らし。祝島にはそのヒントがたくさん詰まっている・・・。
この映画を知ったのは、静岡県の知人が『いい映画だったよ。たすけさんが、がんこ好きそうな映画だと思うよ』とわざわざ知らせてくれました。※.がんこ=とても・非常に 遠州方言

え?でも、ほとんど上映館限られているじゃん(T_T) DVDで観るしかないかなぁ...
祝(ほうり)の島 原発はいらない!命の海に生きる人々 [DVD] ←とりあえずアマゾンで予約しておきますねー!

纐纈を(はなぶさ)と読める大人は少ないだろうけど...
原発が安全なら、どうして都会に作らないの?
こんな小学生でもわかる疑問に答えられない「トイレのないマンション」はやはり造るべきではないだろう。

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2011年08月03日

posted by たすけ at 15:13 | 日記(言いたい放題) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする