広島原爆被ばく医師が語る放射線障害 (肥田舜太郎)

■代替医療と健康食品

被爆と被曝の違いについては、こうしてネットを見ている方はすでに周知であると思いますのでここでは割愛します。今回は肥田舜太郎(ひだ しゅんたろう)医師の低線量被曝とぶらぶら病の動画を掲載します。



肥田先生の経歴については、「医師が見た被爆者の生と死〜原爆被害、隠蔽と放置の12年間〜」が一番参考になると思います。
広島・長崎の原爆症(高線量被曝による放射線障害)は、医師にまったく知識がない中で治療をしなければならなかったので、肥田先生のご苦労は察するに余りあります。現在放射線障害を研究する学者、肥田先生の知見が大きな拠り所となっています。また、今後発生が予測される低線量被曝患者の治療も、肥田先生の知見に頼るところが大きくなるでしょう。

そして私たち市民も60年・6000人の原爆症患者を診てきた肥田先生の体験談は、今後放射線障害でどんな症状が出てくるかの参考になります。
放射線被曝の影響については個体差が大きく、同じ線量を浴びたとしても症状が出る人・出ない人。癌が発生してしまう人・しない人。に分かれてしまいます。肥田先生自身が被ばく者でありながら94歳で、まだまだお元気いらっしゃることが何よりの証明です。

但し、放射線の被曝リスク(=感受性)は年齢・性別によって違いがあります。
子供(=細胞分裂が盛ん)の方が放射線に感受しやすい(=放射線感受性が高い)
また、被曝には全身被曝と局所被曝があり組織によって放射線感受性が違います。

放射線感受性が高い人体の組織は、リンパ組織、造血組織(骨髄、胸腺、脾臓)生殖腺(卵巣、精巣)などです。このため、放射線被曝から守るべき順位として、乳幼児・子供・成人女性(特に妊婦)・成人男性の順位となり、高齢になればなるほど放射線感受性が低くなります

私の本業で、これまで患者様自身やそのご家族から放射線に関するご相談は、抗癌治療で放射線治療を薦められたが不安で仕方がない。受けるべきだろうか。検査の為に放射線を浴びて癌が発生すると書いてあった。だから検査を受けたくない。というような事例ばかりでした。
※放射線治療(=腫瘍細胞は放射線障害を修復する能力がなく、正常な細胞はある程度の修復能を有する。この違いを利用したのが放射線療法)

それに対し、私はこう応えてきました。
あなたが主治医を信頼するならば、治療も検査も受けてください。
主治医が信頼できないならば、あと2名の医師に相談なさって決めてくだい。
但し、それ以上の医師に相談したいと思った時は、その時点であなたは治療も検査も受けたくないと無意識に考えていますので、他の治療法を選択してくだい。検査は受けたいと思うようになるまで受けなくてもいいと思います。

今回の福島原発事故では自分の意思とは無関係に、何が何だかわからないうちに放射線を浴びてしまいました。そして現在、放射線の基準値が何_シーベルトなら安心だ安全だという判断についてのご相談がほとんどとなっています。
これから線量は減衰していきますが、でもその中で生活をしていくと決めたなら、片っ端からいろんな意見を取り入れようとしたら、混乱するだけでいいことはひとつもありません。
 どの程度放射線を浴びたり(外部被曝)、どの程度放射性物質を摂取したり(内部被曝)したら、危ないか安全なのかは、それぞれの学者や医師のパーソナリティ(性格・個性)で変わってくるので、すべての学者や医師が肥田先生と同じ見解とはなりません。また患者さんのパーソナリティを診て、患者さんによってその基準値を変えて伝える医師もいるでしょう。
「どの学者や、どの医師の見解を信じればいいか?」
あまりにエキセントリック(奇抜)な先生は除外しますが、最後は自分とフィーリングが合う先生を信じてくださいという事しか言えません。
常々申し上げていることですが、癌細胞は放射線を浴びなくても、普段健康な生活をしていても、どんな人間の細胞の中でも平等に生まれています。それが大きな癌に成長しないのは、身体の中の免疫系が癌細胞が活躍してくれているからです。免疫は不安というストレスで低下してしまいます。何_シーベルなら安全なのか、危険なのかを気にするあまりに、ストレスを抱え込む(=不安を増幅する)ことは、百害あって一利なしです。

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タグ:被爆 被曝

2011年05月17日

posted by たすけ at 00:00 | ■代替医療と健康食品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする