昭和40年代の追憶
寝転がり 我の未来を 想う時
草の匂いと 眩しき光り
いきなり稚拙な短歌で恐縮だが、この首は私が小5の時に詠んだものである。
たまたま、地域の文集に掲載してもらったのでよく覚えている。
私の幼少時代は、近所の山林が新しい住宅地に次々に造成されていった。
造成は順を追って整備されるので私たちはブルドーザーの音を遠くに聞きながら
雑草が生い茂った造成途中の荒地で秘密基地ごっこなどして遊んだものだ。
オオアレチノギク ヒメムカシヨモギ
これらが生い茂る小さな密林の奥に、小さな空間を作り、そこにお菓子等を持ち込んで秘密基地とした。この秘密基地に入るためには、隊員同士の合言葉が必要だった(笑)
また、秘密基地はひとつではなく、時々2グループに分かれて互いの宝物を決めて、それを奪還する遊びをした。
一通り秘密基地ごっこや宝物奪還遊びが終結すると、今度は見晴らしの良い荒地に移動し、泥団子で作った手榴弾を投げあい、敵の旗(たんなるボロ布だが)を奪う戦争ごっこになる。
オヒシバ メヒシバ
これらが茂った戦場では、事前に作戦タイムがあり、ところどころに落とし穴を作ったり、草を結んで相手を転ばすための地雷も作ったりしたものである。
しかし、敵に仕掛けた罠のはずが自分が落ちたり、つまずいたりしたことも多かった。
草の匂いを詠んだ歌は、このような遊びをしながら息を切らして大の字になって休憩した時に
『おまえ、将来なんになる?』
と仲間から言われた時の事だったか・・・
あるいは、川釣りに出かけたときに土手の斜面に寝転んで、天を仰いだ時に浮かんだ歌だったのか・・・
歌は覚えているが、どちらのタイミングで浮かんだ首なのかは、もうすでに記憶の彼方である。
がしかし、どちらも共通したあの草の匂いと日差しの眩しさは覚えている。
11歳・・・あの頃は未来は無限にあると思っていたが
もはや、人生の折り返し地点を過ぎてしまった・・・
荒地の様子を具体的に理解して頂くために
岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科 植物生態研究室(波田研)様のHPから画像のリンクを貼らせて頂きましたm(_ _)m
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タグ:秘密基地