昭和40年代の追憶
昭和43年。小4の時の登校時に坂道を下っていたら、ふと頬に生温かい風を感じた。同時に鼻先に、柔らかな梅の香りが漂ってきた。
「あぁ〜春が来たんだなぁ」
その時の情景、感触、香りが強く脳裏に残っており。それいらい、季節は風が運んでくると感じている。
梅の香を感じると通学路の畦道にはオオイヌノフグリが咲き出し、ふきのとうが顔を覗かせ始める。
ふきのとうを摘み、土筆を摘み、セリを摘み、ノビルを摘み。やがて、タラボ(タラノ芽)を摘む頃になると初夏になる。
今はすっかり宅地になってしまったが、通学の途中でそれらの野草を、田んぼや畦道や崖の斜面で摘んで、母に調理してもらったり、自分で調理して季節の移り変わりを体感していた。
だから私にとって東風(コチ)は季節の変化を最初に感じる風であり
「東風吹かば 思いおこせむ 梅の花 時は変われど 香り忘れそ」
梅の香りから始まり、季節ごとのなつかしい野草のほろ苦い香りを連想するのである。
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