ようになったことがある。
勿論、それぞれ細かくは百人百様なのだが、乱暴に
大別すると・・・
放任主義の家庭の子供は、自ら勉強をし自分のやる
べきことを見据えていた。
過保護に育った子供は、常に言い訳を用意しており
宿題もままならかった。
そして実際放任主義の親と接してみると、共通点が
あった。
それは親自身が自分の好きな趣味やスポーツや生き
がいを持っており、子供の教育に情熱を傾ける以上
に、自分自身に前向きで向上心を持っていたことだ。
進路相談の時に、
「先生、聞いて下さいよ。こないだ私のチームが
やっと宿敵 に勝ちまして。オホホホ」
と嬉々としてその戦況を話し出し
「うちの子は親を頼りにしてないと思いますから
うちの子 と先生で決めてください。」
と面談が終わった時は流石に苦笑したものである。
実は、この時感じたことが
Honesty is the best policy. である。
論理なんかではない
「親が自分の感情に正直に生きること」が
子供にとって一番の安全基地になることなんだろう
なと思った。
子供を叱る時に、他人と比べてああだこうだと言う
ことは子供が一番嫌悪感をもつ単純に親のリアルな
気持ちをそのまま端的にストレートに伝える方が
よっぽど子供も親も楽である。
「うちの子は親を頼りにしてないと思う・・」
とは、裏返せば実は最大級の子供への信頼感である。
親が嬉しい時は喜び、悲しい時は泣き、人間として
当たり前の感情を出した時に親が自分の生き方に
満足感をもっている時に子供は親を安全基地と思う
のだろう。
この項終わり。
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