ちばらきチャンネル
はい、こちらIKAWAレポートで有名な(笑) 千葉県印西市にある宝珠院観音堂です。
通称「光堂」とも呼ばれる国指定重要文化財で、室町時代後期の建立の茅葺寄棟造で内陣は極彩色で飾られているそうです。
「光堂」の由来は、来迎柱(本尊後方の左右の柱)、厨子、天井や壁上部の組物の美しい色彩装飾から。とか、窓のない暗い堂内の厨子の中で一点の光を持って観音に接するから。とか言われているようですが...
先日、満開の桜と一緒にこの「光堂」を携帯カメラで撮影した時にふと感じたことがありました。この宝珠院観音堂付近だけ光線が強いのです。どうやっても桜の花の色が飛んでしまうのです。
所詮携帯カメラですので、ヒストグラムが表示されるわけでもなく、ダイナミックレンジなんてほんとに貧弱な限りですが、それでもなんとか被写体との方向や角度を変えて臨んだのですがどうやっても白飛び&黒潰れは解消しません。
...で。この「光堂」のロケーションを考えたら、非常に狭い境内の東・南・西方向はこんもりとした常緑樹に囲まれていて「光堂」全体を撮ろうと思ったら、撮影者は日陰に入らなければなりません。なおかつ、茅葺のひさしの角度がとても微妙で、絶対に観音堂の外壁に強い日差しが当らないように設計されています。
「う〜む、まさか未来にカメラなんてものができることは予測はしていないだろうから、堂内の色彩が落ちないよう日焼けから守るためか、はたまた霊験あらたかな観音様の光より強い光はご法度としたのか?」ま、それはわかりませんが、建物と周囲の木立までも考えて、宝珠院観音堂を設計したとしたら、昔の人の計算はおそるべしですねー。ま、とにかく「光堂」を撮る時は、強い日差しの日は不向きなんだなーと感じました。
...で。もう一度IKAWAレポートの「光堂」の画像を見たら、なんと真南方向のわずかな参道の隙間から柔かい秋の光線が当っています。この画像をはじめて見た時に、なにかとても霊験あらたかな不思議な感覚にとらわれたのですが、光を遠ざけた「光堂」の貴重なショットなんだということがあらためてわかりました。なかなかそういう1枚は撮れないですよねー。
さて、もうひとつ気になったのは、宝珠院という名称とお堂の正面にあるこの石塔ですが、どうみても上の部分は後年の付け足しですよね?
元々はこの蓮の台座の上に宝珠があったのか?それとも宝珠を抱えた石仏があったのでしょうか?
因みに、宝珠 =(如意宝珠にょいほうじゅ)は、仏教用語で様々な霊験を表すとされる宝の珠のことで梵名はチンターマニといい。チンターは「思考」、マニは「珠」を指す言葉で、「意のままに様々な願いをかなえる宝」という意味ですが、切羽詰った昔人がこれを盗んでしまったのか?はたまた秘宝としてどこかに保管しているのか?は、知る由もありませんが、光差す「宝珠院観音堂」は「珍たまに」しか撮れない貴重なショットであるということで...おあとがよろしいようでf(^、^;
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写真をお褒め頂いて恐縮です(汗)。ぶっちゃけて言えば、私が宝珠院観音堂を訪れたのが夕刻で、何気なく撮った一枚があの写真だったのです。当人は何も意識していなかったのです(笑)。比較的評判の良い一枚になったのは、偶然の産物でビックリしています。
それにしても、宝珠院観音堂と桜の競演、素晴らしいですね。観たくてウズウズしてきました。明日にでも行っちゃおうかな。...って、週末恒例、自宅爆呑み状態になっているので、ヤバイです(大汗)。
実は私、印西方面で宝珠院観音堂よりツボに入った風景がありました。
...で。よくよく見ればそれはIKAWAさんもツボだった風景で、やはりロード海苔でない我々クロス(MTB)派には共感するポタの原点があるだと嬉しくなりました。
...え?どの風景??..って?
近々アップしますねー^^...でも、興味のない人には、なんでこんな風景がいいんだ??とわかってもらえないだろうなぁ^^;