パナソニックFZ-200とFZ-70で迷っています。
価格.comのFZ-70の口コミ欄に投稿され、
ネオ一眼初心者の私が、僭越ながらカメラ初心者の立場からアドバイスを書かせて頂いたのですが・・・
案外同じように
『PanasonicのFZ-200とFZ-70どちらを選ぶか?』で悩んでいる人がいるようで、私自身のFZ-70の購入動機を
ネオ一眼入門編として拙ブログで記事にしてみましたf(^、^;
思うに、カメラ選びは自転車選びと良く似ているなぁ・・・と。
価格・性能がピンきりで、メーカーもたくさんあって、どれを選んで良いかわからなくなってしまうんですよねぇ。ま、勿論、どんな買い物でも予算額が優先事項ですが
自転車もカメラも自分がそれで何をしたいのか=使用目的が最優先事項ですよね。
自転車もカメラも、いきなり高価なものを買うのではなく、初心者用(入門用)から購入するのがベターかと思いますが。その際に誰もが参考にするのが、口コミサイトです。
どの口コミサイトでも、愛機に愛着があるが故に主観的に書かれる方が結構いて、わざわざアウェーの機種板に来て、ネガキャンを書かれる人もいたりして・・・
ま、ネガティブ・ポジティブ両方あってこそカメラの口コミですけどね・・・座布団何枚?(笑)
FZ-200が得意とするシチュエーション
FZ-200は、スポーツ観戦に適していてナイター中継でも全域F値2.8!明るくシャッタースピードを稼げるこのカメラは、選手の動きも捉える事が出来ますよ!と本機イメージ写真が物語っています。
観劇や演奏会など、フラッシュが禁止でもFZ-200なら、他のカメラよりもいい仕事してくれます。子育て世代なら、入卒業式や運動会撮影目的でFZ-200をおすすめします(^^)
バリアングルで、運動会などではで頭上から遠くの我が子を狙えるし、ハイスピード(スローモーション)動画機能は、ダンスやスィングのチェックにもってこいの機能です。
FZ-70が得意とするシチュエーション
FZ-70は、20mm〜1200mmの超広角〜超望遠機能は、登山・トレッキングに最適なカメラですよ。とイメージ写真が物語っています。
変わりやすい山の天気で一瞬の広大な風景を撮ったり、
望遠鏡代わりに肉眼では不可能な10km先の被写体(目標)も判別できるこのカメラは、重いデジイチより山歩きにおすすめです。
私は山歩きでなく、自転車で移動しながら見つけた猛禽(鷹)や風景をサクっと撮って、また移動するの繰り返しですから、FZ-200の全域F値2.8とハイスピード撮影機能は魅力だったのですが・・・
私がパナソニックFZ-70を選んだ理由
FZ-200発売1ヶ月後に、光学50倍(〜1200mm相当)のキャノンPowerShot SX50 HSが発売されいっぺんで気に入りました。
下の絵は、FZ-200とFZ-70の比較になっていますが、SX50HSとFZ70の望遠性能はほぼ互角です。この絵が物語っているのは、被写体を人にするなら600mm 被写体を鳥にするなら1200mm をわかりやすく比較したものです。
※鳥(小鳥)を撮るならせめて15m以内と云われていますが、ここでは20mを分岐点として考えています。
人(身長170cm)と、鳥(体長15cm)の被写体を比べると、画角いっぱいに入る大きさは10倍以上の差があります。ざっくり言えば、20m先のスズメは200m先の人と同じです。同距離で例えれば、鳥を撮る事は、ボールを撮る事と同じことになります。
FZ200とFZ70を競技場で併用して使うなら・・・
FZ200は、選手の激しい動きを(被写体ブレもカバーして)の瞬間を捉えるカメラ
FZ70は、場内の広さと選手のバストアップやテニス硬球の質感まで捉えるカメラ
この2台の違いは、そんなところになるに思います。
スポーツ観戦(大きな被写体)なら600mm望遠で、野鳥撮影(小さな被写体)なら1200mm望遠
私は後者なので、FZ70(1200mm望遠)にしました。
野鳥撮影をデジイチで使用されている方でも、20m離れてしまうと、400mmレンズで撮った後にトリミングしているケースが多いですよね。
結局、私にとっては、FZ200 vs FZ70 の迷いではなく SX50HS vs FZ70 で迷っていたのですが
より遠くのものを、より大きく写すことができるカメラ という理由でFZ70に決めました。
また、これまで仕事(HP制作)で店舗外観や室内をより広く撮るために、ワイコン(広角補助レンズ)で19mmで撮っていたのですが、ワイコン不要で20mmが撮れるというのも、FZ70に決めた理由です。
実際、
超広角はビル街や建物の撮影に、違いがはっきり表れます。
FZ70の魅力は、
より広く、より遠くを、1台で済ませることができる。に尽きると思います。
テレコンバージョンレンズ(望遠補助レンズ)
これが、FZ-200にテレコンをつけた画像ですが、テレコンを付けるために、アダプターも必要です。
私は、自転車で移動しながら見つけた猛禽(鷹)や、広大な風景や草花のマクロをサクっと撮って、また移動するの繰り返しです。
テレコンをつけると望遠縛りになってしまうので、むしろ不便になってしまいます。(FZ70でテレコンをつけたら、月を撮影しようと思っていたのですが、テレコンなしでも充分満足でした^^)
なので、FZ-200の全域F値2.8とハイスピード撮影機能
【毎年恒例の猛禽イベント撮影に必要】は、確かに魅力だったのですが、キャノンSX50HSやパナソニックFZ70ならテレコン不要で光学1200mmがサクっと撮影可能になる事が最大の魅力です。
ネオ一眼 FZ200 SX50HS FZ70 の比較
ネオ一眼(新一眼)の3機種の比較表を価格.comより抜粋してみました。
価格は2013年9月17日現在では、ほぼ横並びですがFZ-70はまだ発売1ヶ月以内なので、今後はもっと下がるでしょうね。抜粋データは主観的要素の高い、満足度やデザイン性などを除外して、客観的な数値データだけ抜粋しています。(決してFZ-70が優位になるように抜粋した訳ではありません)
こうして見ると、FZ-200のシャッタースピードが際立っていますよねぇ。
やはり、暗い(室内)&動きの早い被写体は、FZ-200は圧倒的に優位です。
個人的にFZ-70が残念なのは、FZ-200とSX50HSには備わっている、バリアングル・リモートシャッター・ハイスピード撮影がない事で、この3つがFZ-70にもあれば100点だったのですけど、またいずれ新機種が出てその後悔(残念)度も薄れるでしょう。
デジイチとネオ一眼の望遠レンズの比較
FZ-200の望遠端(600mm)を、デジタル一眼(デジイチ)で実現しようとするとこの写真のようになり、SX50HSやFZ-70の望遠端(1200mm)をデジイチで、実現しようすると⇒
【マグロとカンオケが必要になります】デジイチと言っても撮像素子の大きさによっては、これほど大きな望遠レンズにならない場合もありますが、でも現実的にデジイチで焦点距離600mm以上の望遠撮影を実現しようとすれば、相当な費用がかかります。なので、通常はデジイチを使用していても、望遠撮影はネオ一眼を使用されている方も多いようですね(^^)
ネオ一眼の特長は、レンズ交換不要で広角〜望遠まで撮影できる事で、形・大きさはデジイチのように見えますが、後述する撮像素子(センサー)がデジイチと比較して極端に小さいので、これでもコンパクトデジカメ(=コンデジ)の類になります。ま、デジイチの望遠レンズとの違いを知ったら、ほんとにコンパクトですよね(笑)
デジイチとネオ一眼の撮像素子の比較
このチャートは
撮像素子(CCDとかCMOSと呼ばれるイメージセンサー)の比較です。
FZ-200、FZ-70、SX50HSがネオ一眼である所以は、撮像素子が従来のデジタル一眼と比較して、極小であることですが...。度々出てきた、600mm相当とか1200mm相当というのは、フィルムカメラの35mm判規格を基本としています。極小であるが故に、望遠レンズもコンパクトに出来る訳です。
本体だけで20万円以上するような高級一眼(デジイチ)は、このように大きな撮像素子を心臓部としていますので、そこに光を入れるレンズも大きくなり、ましてや望遠レンズはバズーカ砲(大砲)と呼ばれるような巨大なものになってしまうのですね。
一眼カメラにはレンズ沼があると言いますが・・・交換レンズは各メーカーやグループで異なり多種多様になってしまい、マウント(レンズ接合部)が異なるカメラを買ったらその規格にあったレンズがまた必要になるので、底なし沼になる訳ですね...くわばらくわばらw
APS-Cというのもフィルムの大きさ規格なのですが、こちらだと少し小さくなるので、カメラ本体も少し小さく価格も安くなってきます。でも、FZ-200、FZ-70、SX50HSの撮像素子が1/2.3型ですから、スマホのカメラと変わらない、目くそ鼻くそじゃん。とまで言う方もいらっしゃいますけど(苦笑)
撮像素子の大きさと画素数の関係について
▼撮像素子(センサー)が大きければ、たくさんの光を受ける事ができ、高画質の写真が撮れます。
▼わかりやすく撮像素子を網戸に例えて、画素数とは網戸の目(メッシュ)数と想像してください。
ちょっと計算してみましょう・・・
▼フルサイズの撮像素子の面積(網戸の大きさ)=864
▼1/2.3型の撮像素子の面積(網戸の大きさ)=28.52・・・フルサイズの約3%の大きさ
フルサイズの大きい網戸なら細かい目が膨大な数(画素数)になっても、光も風も通しますが、たった3%の極小網戸でもし、網目の数(画素数)を同じにしたら、目が小さくなり過ぎて、風も光もほとんど遮ってしまうでしょう(苦笑)
そんな訳で、たんに画素数が多ければ高画質になるという訳でなく、撮像素子に応じた適正な画素数がある訳で。撮像素子の小さいカメラは各社画像エンジン(コンピュータ処理)で補っている訳ですが、いくらエンジンの頭が良くても、元々の情報量(光量)が少ないのですから、むやみに画素数の多さを競っても意味がない訳ですね。
その点から鑑みると、FZ-70の1/2.3センサーに1610万画素は、要らないんじゃないかなぁ・・・と思っています。
いずれにしても、撮った画像をプリントアウトせず、またTVの画面で再生することなく、PCモニターやスマホで見るだけの私にとって、ネオ一眼の画質でも充分満足です。強いて言えば、デジイチ(高級レンズ)のきれいなボケが、安価なネオ一眼では表現できないのが
「玉に瑕」ってところです。
撮像素子とコンデジの画質について
撮像素子は外見からではわからないので、素人目では左のRX100M2の凄さがわからないですよね。
ソニーのRX100(画像は新型)や
フジのX-S1は名機ですね。いわゆる、玄人好みのコンデジはカメラのポテンシャルも高いけど、それを使い熟せる技量のある方が撮影するので、ますます良いカメラに思えてきます。
でも、私は野鳥を撮りたいのが第一目的なので、現在のところ
キャノンのSX50HSの【お気楽野鳥撮影を楽しもう!】が、一番楽しみにしている板です(^^)
パナソニックのFZ-70にも、早く同様の板ができるといいなぁ〜(*´ω`*)
パナのFZ-70? ネオ一眼? なんちゃって一眼でしょ?...ムムっ!
絶対に負けられない写真は、趣味の世界にありません。
いいんです!カメラも自転車も本人が楽しければそれで。...川平慈英風w