流山チャンネル
放射能は「目に見えないから怖い」とよく言われます。もし放射能が目に見えること(放射能の可視化)が実現すれば、怖さは半減するでしょうか?それともますます不安が大きくなるでしょうか?昭和26年に新制流山(市)町の誕生以来、ベットタウンとして発展を続けている流山市は新設学校が増え続け、平成23年度で市内23の小中学校となりました(小学校15+中学校8)。
そして本年度(2月末集計時点)、流山市全小中学校で転出176人に対し、転入130人で、差し引き46人児童生徒が減りました。新制流山市となってはじめての現象じゃないかな?
これは福島第1原発事故による“ホットスポット問題”の影響は否めず、転校先が沖縄、北海道、大阪など福島原発からより遠く離れた地域に多いことが象徴しています。しかし逆に、南相馬市など原発事故の避難準備区域から流山市に転入してきた児童生徒もいます。
ちょっと本論からはずれますが...
友人の食育フードコーディネーター曰く
「放射性物質なんかよりジャンクフードや食品添加物の方がもっと怖い」
近所のトリマー曰く
「どうして犬猫を怖がる人たちが、世の中に存在するのか理解できない」
健康野菜と言われるトマトやニンジンが体質的に合わない人がいます。
犬猫が怖くてトカゲなど爬虫類をこよなく可愛いと感じる人がいます。
私はこう思います。
どれだけの積算線量で発癌リスクが発生するのかは、グレーゾーンに幅がありすぎますし、子供であっても放射性物質の感受性に個人差があります。
放射性物質の恐怖や不安感を取り去ろうと説得するより、今やるべきことは目の前の現実のデータを集積し、誰の目にもわかるようにしていくことではないかなと。
2012年3月29日の日本経済新聞より
除染に活用できる放射能を可視化するカメラをJAXAが開発放射能可視化カメラが早く普及することを祈っていますが。ホットスポットと呼ばれる地域で今やれることは、まずはガイガーカウンターで放射線量計測をして、公園(子供の遊び場)などでのマイクロスポットを明らかにしていくことだと思います。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、目に見えない放射性物質による汚染状況を可視化できる特殊なカメラを開発したと発表した。人工衛星に搭載する高性能なカメラを改良、放射線の強さによって画像上に色分けして表示する。2月に福島県で実証実験をし、効率的な除染に活用できることを確認。
視野角が180度と広く、東京電力が福島第1原子力発電所内で利用している機種を大きく上回るという。特殊カメラでとらえた画像を、通常のデジタルカメラで撮影した画像と重ね合わせると、放射性物質の分布が一目で分かる。ガンマ線量が高いと赤色で表示する。
20メートル程度離れた場所からもガンマ線を検出でき、放射性セシウムなどがたまりやすい側溝や森の周辺などで、汚染が深刻な状況が確認できた。JAXAは今後、実用化に向けた研究を進める方針で、福島県内で本格化する除染に生かす。
放射線量計測結果(初石36号公園 きらら公園)
放射線量計測結果(平和台2号公園)
この放射線量計測図を発表しているのが、ICDT(I can do this)です。
オフィシャルブログ⇒http://blog.livedoor.jp/icdt/
オフィシャルFacebook⇒http://www.facebook.com/#!/ICDTNagareyama
流山の子どもたちのために、綺麗な流山に戻せるよう放射線対策を進める。
積極的に情報収集を行い、市民目線での提案を行政に伝える。
市民ができること、行政でしか出来ないことを整理し、多くの人と協力体制をつくっていく。
I can do this.ひとりひとり何が出来るのか一緒に考えていきませんか?と活動されています。
2012年3月24日の東京新聞より
流山市 除染が本格化 地表5センチで基準未満に放射線対策について、流山市がこのような取り組みを実現させたのは、流山の放射線対策をすすめる会(ICDT)の活動の賜物です。
流山市で放射性物質汚染対処特別措置法に基づいて策定した除染実施計画に沿い、除染作業が本格的に始まっている。市立八木中学校や八木南小学校などでは、工事用の機械でグラウンドの表土を二センチほど削り取る大掛かりな方法で、空間放射線量を地表五センチで毎時〇・二三マイクロシーベルト未満にすることにしている。
市によると、二〇一一年度は両校のほかに向小金保育所と四カ所の公園で実施し、校舎など建物は水を高圧で吹き付けたりして除染を行っている。学校や保育所、学童クラブなど子どもが多く利用する施設の除染作業は、一二年度内の完了を目指す。
同市の除染実施計画は二月末、同特措法に基づいた国の汚染状況重点調査地域に指定された東北、関東の八県百四市町村の中で最初に策定された。
大気中の空間放射線量は、国基準では地表一メートル(小学校や幼稚園などは同五十センチ)で毎時〇・二三マイクロシーベルト未満を目指すが
同市は独自に子どもが多く利用する施設は地表五センチ計測と厳しくした。
交通事故はいつ誰の身に起こるか、予測不能です。だから..
どこどこの通学路は、交通量が多いので横断指導をしている。
どこどこの交差点は見通しが悪いので、飛び出しに注意喚起をしている。
地域の防犯・安全にかかわるこのような取り組みと
放射線量のマイクロスポットを明らかにして、注意喚起をすることは全く同意であると思います。
流山の各まちづくり協議会は、もっと積極的に放射線対策をすすめる会と協働するべきだ。
ではないでしょうか?ICDTが作成した放射線量計測図は、ネット上だけでなく現場の公園に掲示されるべきものではないでしょうか?
知人の岩盤浴(低ホルミシス療法)のオーナー曰く
「お客様はみな、うちに通って健康回復しているわよ」
私自身は知人ほどでないですが、放射能の影響について楽観論者です。
犬は、放射性物質が溜まっているであろうマイクロスポットに鼻を近づけて散歩しています。
ポタリング(自転車散歩)で見かける、野良猫の集会所も除染の手が届かない草むらやササヤブです。人間の子どもよりずっと身体の小さい小型犬や猫は、この1年でかなり内部・外部被曝をしていると思いますが、それでもいまのところこれまでと変わりなく時が過ぎています。
発がんリスクについては、20年程度のスパンで明らかになってくると予測されるので
寿命10〜15年の動物では検証できません。
しかしもし今後、放射線障害とみられるような症例が犬猫に増えてきたら...
放射能の可視化は重要なことであると、誰もが実感するようになると思います。