「三田灯(松嶋菜々子)は、果たして最終回に笑顔を取り戻すのだろうか?」
「それとも、最終回まで自分の感情を殺して阿須田家を安穏に導くのか?」家政婦のミタと
南極物語の比較なんですけど・・・。
木村拓哉+綾瀬はるか+芦田愛菜、視聴率鉄板の人気俳優、男優+女優+子役。しかも、1980年代前半に大ヒットしたフジTV制作の南極犬タロ・ジロの「南極物語」のオマージュで、TBS開局60周年記念【南極大陸】
こんなに鉄板条件を揃えたら、視聴率は【JIN-仁-】越えするのかな?なんて思って、
第一話を見たけれど...なんか感動しなかった。その後、予約録画をしたけれど、ついぞ見ることなく、TVで流れるダイジェスト版だけみていました。
12/19追記:...といいながらも、【南極大陸の最終回】拡大バージョンはしっかりミタのですが...
リキの最期の瞳と涙には、私もウルウルしてしまいました。...でも、実話では行方不明のリキを木村拓哉+芦田愛菜につなげるために無理矢理に設定していたので、タロ・ジロ生存への感動がボケてしまったというか。つまりは、焦点を欲張り過ぎると感動もボケてしまうというか...ムニムニ^^;
日テレ【家政婦のミタ】最初この人が松嶋菜々子だとはすぐに気がつきませんでした。
「ナニこれ?家政婦は見た...のオマージュ?コメディ番組なのかな?」...と思い、第1話をちらっと見て
「なんだこれ?こんな家政婦あり得ないだろう」なんて思っていたら
最近のドラマでは珍しい高視聴率第1話 19.5%
第2話 18.7%
第3話 19.8%
第4話 19.5%
第5話 22.5%
第6話 23.4%
第7話 23.5%
第8話 29.6%
「えっ?家政婦のミタがJIN-仁-最終回の視聴率26.1%を超えた?」日テレのオフィシャル頁の「家政婦のミタ」で動画やストーリーを読み、TVでのダイジェスト版もみました。う〜ん、昭和の時代の視聴率(チャンネル権)は、一家の主(父親)にあったので、そりゃ野球中継とかが上位になる訳で、今の視聴率は主婦層をターゲットにしないと稼げないのかも?
親から愛されない子。子を愛せない親。不倫、いじめ、心神喪失、自殺etc。なんだか、現在の家族や子育ての問題を全部放り込んだような展開。これを主演の松嶋菜々子が、無表情やまばたきの演技だけで進行して。ドラマ予算・キャストでは家政婦のミタより、南極大陸の俳優たちの方が圧倒的だったのに、最終回を待たずして鉄板視聴率俳優陣を、すべて松嶋菜々子一人でひっくり返したような結果ですねー。
なんでかなぁ・・・一つ感じたのは...【南極大陸】の
「俺たちの手で、戦後の日本を終わらせるんだ!」は今の時代に響かなかったかなー。それに南極物語は、結末がわかちゃっていることや、TBSがダイジェスト版をバンバン流すものだから、それだけでお腹いっぱいになちゃったのかも?
家政婦のミタ第10話で最終回のダイジェストが流れ、最終回のネタバレ記事を書いたサイトが結構ありましたが、それを裏切るような結末が待っているのでしょうかねー。遊川和彦脚本の『女王の教室』はちょっとだけしか見なかったけど、初回から日本テレビに抗議の電話が殺到したそうで・・・今回の家政婦のミタにも初回から抗議が殺到したなら、脚本家としてはしてやったりなんでしょうねー。
どこの家庭でも抱えているようなテーマを練り込んだ...【家政婦のミタ】
ドラマ史上、最も感情のない人間です。これが、家政婦のミタの主人公、三田灯(みたあかり)のキャッチフレーズでしたが、人間誰しも自分の感情を殺して生きる場面はある訳で、そんなところが共感を得たというか...
「嗚呼、今の私は家庭内で家政婦みたいなもんだわ」
「あんな風に家庭内で他人になれたら、どんなに精神的に楽かしら?」なんていうのが視聴者(主婦層)を惹きつけたのかな?
12/21追記:という訳で家政婦のミタの最終回の感想ですが・・・
【家政婦のミタ 視聴率の続編】
第9話 27.6%
第10話 28.6%
第11話 40.0% (瞬間最高視聴率 42.8%)
「視聴率40%超え!単純計算で5000万人が家政婦のミタの最終回を見た?」
「驚異の視聴率達成で、日テレ社食がすべてタダ?ってホントか?」...って。そっちじゃなくて(笑)
阿須田家での最後の業務命令「笑ってください」のシーンで、松嶋菜々子の笑顔で泣かせるシーンは最大の見どころでしたね。松嶋菜々子の演技素晴らしい!!と私も感涙しながら、同時に脚本素晴らしい!!と感動しました♪
それと、うらら(相武沙季)の結婚式のドタキャンと、新郎役のどんでん返し
そして、うららのほっぺたに残ったビンタの痕のディテールも面白かった(笑)
最後のエンディング...三田灯かっこよかったですねー
ていうか、家政婦のミタ・パートU(続編)あり?みたいな終わり方でしたね。
これだけの驚異の視聴率を叩き出してしまったら、続編も映画化もない
...っていう訳に行かなくなるでしょうね(^^;)
私自身が、ここ数年のドラマで「いいドラマだったなぁー」と感じたのは
日テレ
【アイシテル-海容-】主演:稲森いずみ
日テレ
【Mother】主演:松雪泰子
NHK
【八日目の蝉】主演:壇れい
みんな母性とか家族の絆とかをテーマにしたドラマばかりでした。
そして、感情を押し殺して生きて行かねばならないという共通項。
...そうか、家政婦のミタはそのテーマを継承していたんですねー。
...って。私、主婦でもないのに、なんでこういうテーマのドラマを見てしまうのだろう?
日々報道される事件に、ドラマ以上に重いテーマを突き付けれられて
「これはあり得ないだろう?」「これはあり得るのかな?」遊川和彦氏は、現実の事件へのそんな感情(疑問)解決を計算しているのかなぁ・・・
...で。家政婦のミタ最終回の三田灯の名言はこれかな?
「奇跡とは、普通に考えれば絶対起きない出来事が、そうなって欲しいと願う人間の強い意志で起きる出来事です。奇跡は起こるから奇跡と言います。自分には無理だと諦めている人には、絶対に起きません」