流山チャンネル
流山の風に吹かれてというのは...
流山市の新川耕地で流山田園プロジェクトという農業体験サークルのブログ名です。
新川耕地とは、流山市の旧新川村地域の耕地という通称で、東葛病院〜利根運河までの江戸川と斜面林にはさまれた一帯を指します。流山市も農業人口がどんどん減り続け、新川耕地一帯も造成予定なども相俟って、休耕田も多くなってきています。
流山の風に吹かれて=流山田園プロジェクトは
「都内から最短30分で行ける最後の近郊里地、流山にて無農薬野菜、お米をみんなで作ろう!」という活動を行なっているのですが。今の若者ならではのIT技術や先端知識を持ちながらも、昔ながらの農法を取り入れている「新川耕地に吹く新しい風」に頼もしさを感じています。
具体例を挙げると...
井戸掘り、草取りや肥料作りなども各種イベントとして参加者を募り。というポリシーに感心しています。「麦はドM作物」...こんな言い方にも、新しい風を感じる瞬間でもありますが(笑)
まずは農業を身近なものとして感じて体験してもらいたい。
様々な体験を通じて、本格的な農業経営に進むのも良し。
「先ずは土と語る」ことから始めることが肝心。
【流山の風に吹かれて】の活動で、なかんずく、田んぼの「冬期湛水」〜「不耕起農法」による米作りを目指していることに感心しています。「冬期湛水&不耕起農法」は田んぼの生態系を豊かにし、同時に丈夫な稲を作ることになります。ただ、収穫するまでの手間がかかり、収穫量の多い品種を育てるのは困難で、様々な試行錯誤が必要だと思います。
私自身、職業柄「不耕起農法」や「無肥料・無農薬農法」を実践している方々ともお付き合いがあるのですが、それらの労苦を伺ってきました。しかし、実際そうして採れた作物を口にしたとき、過保護に育てられた作物との味の違いに驚きます。ですので、こんな身近でそれに挑戦している若者がいることが何より嬉しく頼もしく感じているのです。
これは、ソーラーパネル式のポンプで、完全エコなエネルギーで田に張る水を汲み上げます。
こちらは2/26の参加者が、手堀りの井戸作業を研修しているところ。
この日は、挨拶程度で失礼したのですが...
私自身はメンバーになって一緒に作業をするというつもりではなく、流山田園プロジェクトの活動を陰ながら応援していきたいと思っています。
私的に集約している流山関連のWEBサイトやBLOGのリンク集チェックメイトキング2の中に、新川耕地で農業を頑張っている知人で、過去記事【新川耕地に現れたイタチとたぬき】でご紹介した、街を耕す八百屋「真澄屋」の代表者で百姓日記「ブログ帰農人」を執筆しているアチ(あっち)がいます。
晴耕雨読の生活に憧れる私ですが、実際、百姓仕事は生半可な事ではなく、アチのブログを拝読すると安全な食材を提供することがいかに大変な事か。日本の農業政策がいかに場当たり的でいい加減であるか。などを痛感します。
また、職場から一番近い新川耕地の通称「ホタル通り」で、ホタルなどの昆虫、カワニナなどの貝類、メダカなどの魚類の復活・再生・普及事業をすすめている【NPOホタル野】のサイトもあります。
新川耕地のタゲリ「紺野竹夫 鳥と木の実展」 うんがいい!日記【めざせ!鳥博士】より転載
タゲリやホタルが舞う、新川耕地の農地と生態系保存のために活躍されている方々の活動を、今後も流山チャンネルでご紹介していきますね♪