■泡沫(うたかた)日記
稲の花の命の短さをメインに書くつもりが、前記事では葛飾早稲の説明で、オシドリとカイツブリの違いがメインになってしまい(苦笑) 本来恋歌の説明から、この命短し恋せよ乙女(花の命は短くて・・)が前記事のタイトルになる筈でした^^;
さて前記事の稲の花は、昨年の7/26に撮影したものだったのですが、今年も7/26に新川耕地(早稲田の稲の花)を撮ってきました。なんていうイネの品種か失念しましたが、だいたい新川耕地では毎年7月の終わり〜8月の初め頃に稲穂の花が咲きますねー。
稲は風媒花(風で花粉を飛ばす)なので、適度に風が吹いていないと開花しないので、揺れている稲穂の花を携帯カメラで撮るのは結構難しいのですよぉ。それにしても、ミツバチとかに受粉を頼る虫媒花だと、昆虫に気づいてもらうために花弁も派手になり芳香も放ちますが、それに比べてイネの花のなんと地味なことか^^;
イネの花は見た目が地味なだけでなく、じつに短命です。イネの開花時間はだいたい午前中の1〜2時間で。かつ、1個の花の開花時間は20〜30分ほど。なおかつ、イネの花粉の寿命は4〜5分程度と極めて短命なのだそうです。
え?誰ですか?
「4〜5分ならまだ長いほうだ。俺なんかウルトラマンのタイマー以下だもん..○乙」
なんて短い時間を嘆いている殿方は?そんな貴方にはこれがオススメ!!
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ヤバイヤバイ...今度はおやじネタでまた脱線!(爆)
...って。おやじネタを入れたのには訳がありまして。
流山の新川耕地に続き、野田の今上新田のあたりの畦道をポタリングしていたら、大型のラジコンヘリで水田になにやら空中散布してました。ちょうど風向きがこちらに吹いていて、なんだかすっぱい臭いが漂ってきました。
「うげっ!農薬被っちゃったかな?」
と思っていたら、そばに居たおっちゃんが親切に
『大丈夫だよ!これは玄米黒酢を散布しているだけだから』...と。
聞けば、野田市では「安心・安全な野田産米のブランド化を目指す」ために農薬を使わずに玄米黒酢で病害予防と植物活性効果を実験中だとの事です。上記のイネ花粉話もその方がトクトクと説明してくれたのですが...話が上手いと言うか、下ネタ好きというか^^;硬軟取り混ぜての話につい立ち話が長くなりました^^;
その方の話によれば、風媒花のイネは雑種生育を避けるために、違う品種は20m以上離して植えるのだそうです。とくにブランド米を守るためには、このルールは厳密にしなければならないそうです。
...で。このおっちゃんの稲花話で一番印象的だったのが・・・
「イネの開花と花粉の寿命がそんなに短かったら、稲の受粉は効率が悪いのですね?」
『稲は1週間で次々に開花するし、時間もピタっと合わせるから花は長時間咲いている必要がないんだよ』
『いわゆる短期決戦の[イク時は一緒よ♪]が米の偉大なところだべ!ワッハッハッハ!』
梅雨も明け強い日差し中で風が吹き始めたら...
イネのおしべたちはそのワンチャンスにかけて...
「なんだか今日、イケそうな気がするぅ〜♪」
あると思います!(笑)