高校生くらいの女の子が「私は殺人が何故いけないのかわからない」
と真顔で話していたのに新聞をめくる手が止まった。
昆虫も人間も命の尊さに変わりがないのなら、殺人だけ何故大罪なの?
人を恋する感情が当たり前なら、人を殺したいという感情も当たり前?
ん〜〜...かなり前なのでこういう論旨だったかどうか定かではないが
だいたいこんな主張だったように記憶している。
まぁ、誰しも思春期の頃には、さまざまな思索に耽るもので私自身も
高校の倫理社会で知った"コギト命題"を浅学し"主観と客観は一致するか"
等々の討論をそういう話が好きそうな仲間がいた時には語り合ったが
たいていは今風の言葉で言えば『どうでもよくね?』で終わっていた
のが常であった。
さて、品位を失うべき非行へのコメント欄に...
『世論が全員死刑なら死刑ですか?』とのご指摘を受け、コメント主さんも
あり得ない仮定とわかった上であえてこの質問を投げかけたのだろう
と思うのですが。
私自身は、橋下弁護士と今枝弁護士の「品位を失うべき非行」の主張争いは
『どうでもよくね?』の感想です。
例えば、立場を逆にして、茶髪のタレント弁護士が光市事件の弁護団となり
久利生(キムタク)検事のモデルの弁護士が、その茶髪のタレント弁護士等に
懲戒請求を呼びかける扇動を展開したとしても、自分の判断は変わらない。
つまり、橋下弁護士だろうが今枝弁護士だろうが、あるいは懲戒扇動をしたのが
弁護士であろうが、タレントであろうが、両人のキャラクターや立場が
どうであっても自分の気持ちには変わりはありません。
たまたま今回はどっちの
「大多数の国民がどう思うか」を捉えている橋下派となっているだけであり
光市母子殺害事件の被告人には、極刑を望んでいます。
繰り返しになりますが...光市母子殺害事件から懲戒扇動事件への過程で
私の危惧は、本件に限らず刑事裁判弁護で「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」が
本来ならば、坊主=被告人(犯人) 袈裟=弁護人 という構図
になる筈が、坊主=弁護人 袈裟=被告人(犯人)という構図
あんなオタク弁護士達で弁護された被告人は、たとえ審判で減刑された
としても、世間のオイラたちは絶対に許さないぞ...てな推論で。
※私自身はオタク弁護士という言葉は好みませんが。
つまり、世間に受け入れられない弁護人がつけば被告人に不利益になり
そーなると世論とのバランスを考えがちな判事は被告人への減刑を出し難くなり
※世論とのバランスを考えがち= 弁護人<判事 の意です。
情報過多の現在社会では、弁護士も世論を意識した弁証をすべきじゃないの?
ん〜〜...弁護団のさらなる説明責任...というより
刑事弁護人も、情状(ドライ)<情緒(ウェット)であるほうが
結果的に被告人(犯人)に対する世論の理解が得られやすいのに..
光市母子殺害事件の差し戻し審で、被告人の行為態様の説明に
「ドラエモンが押入れに..云々」という弁証を入れて←★追記あり
世論が炎上することは予想していなかったのだろうかね?
世論が炎上しようが『どうでもよくね?』と考えていたのかね?
だとすれば、この場合の『どうでもよくね?』はまずいんじゃないの?
という感慨がそもそも「品位を失うべき非行」の記事を書いたきっかけです。
この拙ブログでの見解は私個人の推論でありこのブログを"しゃべり場"に
する気はありませんし、 すべてのコメントに丁寧に返信するのも疲れるので
今後はコメントに対してスルーさせて頂く場合もあると思いますので、
何卒ご了承くださいm(_ _)m
五十肩&老眼の身になってから、"主観と客観は一致するか"等々を思惟するの
は結構疲れます(´;ω;)
ま、この件に関してまた記事を起こすこともあるかもしれませんが...
いきなりこの■坊主憎けりゃ、袈裟まで憎いの記事に来てしまった方は
■なんでそうなるの?←[要旨:マスメディアの偏重報道]
■やらせのやらせ←[要旨:マスメディアの体質]
■ウソつき横綱とウソつき少女←[要旨:冤罪事件と診断書]
■平気の平左←[要旨:無責任なコメンテーター]
■品位を失うべき非行←本件
■光市母子殺害事件と死刑廃止論←本件
■続.光市母子殺害事件←本件
■木を見て森を見ず←本件
を順にご参照して頂けば幸いです。 <了>
★追記
「ドラえもんがなんとか...」について10/1の今枝弁護士のブログに
弁護人のしかもそのうち1人の意見として理解してください。として
〜〜〜引用〜〜〜
弁護人はこのような主張をこれまで一切していません。一時公開され
ていた更新意見書のどこにも、ドラえもん云々という記載はまったく
ありません。弁護人がこういう主張をしている、という前提自体が誤
っています。
〜〜〜引用〜〜〜
との記事がUPされましたので、追記しておきます。