実際に字にしてみるとなんとなくミミズって解かる。
英語で書いてもearthworm(大地のくねくね虫)だし
発想は同じだ。
土を肥やすのは微生物だが、その微生物を育むのは
ミミズである。
ミミズは消化路に莫大な量の微生物を飲み込み
排泄物となったこれらの微生物が豊かな土のもとになる。
同時にミミズの排泄物はミミズの分泌物によって中和
され酸性度を調整し植物の生長を促す。
ミミズは地中の動物群の中で圧倒的に多く、動物全体
の50%以上と言われる。
そのミミズの耕運力は地中5mの深さまでおよぶと
いわれ、人に例えると約3トンの石を持ち上げ
土を混ぜ、ふるいにかけながら地下道を掘っていく。
ミミズが掘る地下道は土の排水性を高め、ミミズが多く
いる土壌は、いない土壌より水はけが5〜10倍も良い。
このようにミミズは絶えず土を上層に運び上げながら
掘り下げていき、土をフカフカしてくれるばかりか
ミネラル分も一緒に運び上げてくれる。
つまり、土の性質や構造を変え、微生物を養い、草木を
支える力を決定するのがミミズなのである。