ホキ美術館のギャラリートークに参加

■泡沫(うたかた)日記

2月2日(土)ホキ美術館のギャラリートークに参加させて頂きました。⇒[公式HP]
ホキ美術館ってどんな美術館?は、こちらの動画がわかりやすいです。⇒[ホキ美術館]

ホキ美術館

昨年10月、自転車仲間のお誘いで初めてホキ美術館を訪れて、私は1枚の絵に釘付けとなりました。その絵は私にとって、フランダースの犬の「ネロ少年」が憧れた「ルーベンスの絵」のようなものです。

ホキ美術館と作品《日差し》

それが、島村信之作《日差し》2009年で。こちら⇒島村信之画集でもトップに紹介されています。
輪友のはるかぜさん同様、いわゆる「一目惚れ」をしてしまったのですが(*´ェ`*)
さらに《日差し》をよくよく見て驚いたのが、光と、カーテン・衣服・シーツの陰影の表現です。
どんなに近づいて見ても、筆のタッチが見られず、エアブラシを使わないリアルな表現に見惚れてしまいました。

2013年2月2日(土)に、この島村信之氏のギャラリートークがある事をホキ美術館のfacebookで知り、早速メールで予約しました。また、同じく輪友のGinsonさんも速攻で予約していました(^^)

ギャラリートーク案内状

ほどなくホキ美術館から案内状が届きましたが、一人ひとりに手書きのお手紙つきです。
こういう温かい配慮が嬉しいですねぇ(^^)
自転車仲間の人たちがホキ美術館のリピーターになる理由が頷けます(^^)

ギャラリートーク参加者へ

当日はギャラリートーク参加者には「ネームタグ」と「チケットセット」が配布されます。
通常入館料は一般1500円でギャラリートーク参加費は+500円。
計2000円の料金は良心的だと思います♪ (予約必須ですよ)

ギャラリートーク会場

館内は当然撮影禁止ですが、ギャラリートーク開始直前の1枚だけ m(_謝_)m
左右の絵は、当日購入したポストカードのハメコミです。
写真にすると全くわかりませんが、右の一糸纏わぬ裸婦像の皮膚感も素晴らしいのですが、私は左の婦人像の衣服の陰影に見惚れてしまいました。島村信之氏は光(白色)を使いこなす画風だと思っていたのですが「一体どれほどの黒を重ねているのか?黒を使ってもこれほど微細な光を表現できのかぁ」と溜息が出ました。

島村信之氏は、その画風通り、とても優しい人柄で想像通りの方でした(^^)
ギャラリートークの内容詳細は差し控えますが・・・
画家としての登竜門では、やはりそれ相応の過程を踏まなければならないこと。
常に、技法や画風を研鑽する努力や、1枚の絵を完成させる強い思い入れなど。

・・・って。これじゃあまりに抽象的なので、少しだけ具体的に・・・
白絵の具でもシルバー・ジンク・チタニウムなど数種類ありますが、たとえばチタニウムホワイトでもメーカーによって乾きや隠蔽性に特性があること。肌の色は最低でも10回の上塗りを繰り返し表現すること。顔よりも手や指の表現に時間が費やされることetc...大変勉強になる内容でした。

島村信之氏のギャラリートークに参加して一番知りたかった、《日差し》の陰影(皺)の技法について
普通、構図手前の皺は強い陰影で、奥の皺はぼやかした陰影になり、絵画に近づいて見れば手前と奥でタッチ(エッジ)の強弱が出ますが、島村信之氏の《日差し》は近づいてみても全くわかりません。

平面でありながら3Dのように見える絵画はよくありますが、近づいてみれば何故そう見えるか、タッチの差(技法)で納得が行くのですが。島村氏の《日差し》は、数センチの距離で見ても、数メートルの距離で見ても、実際の風景と同じように陰影(皺)が全くの自然です。

ギャラリートークで島村氏は
「人間の目の虹彩は、光が多ければ絞られ、光が少なければ広がります。」
「近づいて見る光と遠ざかって見る光は、同じ光でも違う色になります。」
「超写実画は、そのような違いをどう表現するかを常に研究しています。」

その他、横顔を描く理由、腰のラインの女性美、手に込められた表情etc
う〜ん、なんとなく超写実画や《日差し》の秘密がわかったような気がしました。ホントは直接、具体的なご質問をしたかったのですが、私の両隣がお若い男女で、美大生なのか若手の画家なのか?二人とも、ずっと真剣にメモを取られていましたので、間に挟まれたド素人の私が、トンチンカンな質問をすることが憚られ、挙手ができなくなってしまいました(^^;)

・・・でも。今回のギャラリートーク参加者への逆質問で
「実際に絵を描いている人は?」
に手を挙げた人は、私の両隣の他、ほんの数人で全体の1割ほど。ほとんどが島村信之氏の作品に魅了された、絵には素人の方ばかりのようでした。

なので、ご近所のおじさんでしょうか?
空気も読まず、挙手もせずの不規則発言で
「アンタの絵はホントに素晴らしいよ!」
「ところで、あの上高地の絵の場所にはどうやって行けばいいんだ?」
・・・おいおい、ここで、それを聞くかよ!(爆)

でも、心優しい島村氏は、嫌な顔もせずに丁寧に答えていました(^^)

冒頭の手書きの案内状のごとく、館内でのホキ美術館スタッフの方々のホスピタリティにも感銘します。ギャラリートークに参加して良かったです(^^)
ホキ美術館さん、ありがとうございました♪ 私もホキのリピーターになりそうです(^^)




ホキ美術館で公式アップされたギャラリートークの動画がありましたので追記しておきます(^^)



島村信之氏の先輩にあたる、五味文彦氏のギャラリートークです。
五味作品では《木霊の囁き》に魅了されましたが
「木霊の囁きの制作過程や、テーマによっては人物の顔を変える。」
の逸話が大変興味深いです。

写実絵画=見たままに描いた絵 と簡単に考えてはいけないのですね。
写真=瞬間の像。絵画=永遠の理想像。
これが、超写実絵画に魅せられてしまう、もっとも大きな理由かもしれません。




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2013年02月03日

posted by たすけ at 10:43 | Comment(6) | TrackBack(0) | ■泡沫(うたかた)日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いや〜、中身の濃いギャラリートークでしたね。
とても、500円で聴ける代物ではありません。

私の隣に座っていた女性も、必死になってメモを取っていました。
実際に、絵を描かれている方には、非常に有益な内容だったのでしょうね。
そのような人達の前で、質問するには確かに勇気が要ります。

>>ご近所のおじさんでしょうか?
空気も読まず、挙手もせずの不規則発言

あれには、島村画伯も苦笑するしかなかったですね。
まあ、あのようなオジサンも魅了してしまう絵なのでしょうけど。

帰り道、駅まで送って頂いて有難うございました。
お陰様で、直通の総武線快速に間に合いました。
Posted by Gibson at 2013年02月03日 14:05
>Gibsonさん
>>外見は高校の教師のような感じもします。
ほんとにナチュラルな方でしたねー(^^)

ギャラリートーク冒頭のサラリーマン時代の事なども貴重なお話でした。
2015年11月のイベントも今から非常に楽しみですね。また、ホキでご一緒しましょう(^^)/

...って。その時までには、ロード買えているといいのですがf(^、^;
Posted by たすけ at 2013年02月04日 08:45
たすけさん、こんばんは!

こんなイベントがあったんですね〜

家族全員で行こうかと考えてたんですが、
「右の一糸纏わぬ裸婦像」は、、
中2と小5の子供たちには無理だ(笑)

やっぱり、みんなで自転車で行くか、
嫁さんとドライブがいいですね。
Posted by ワンチャン at 2013年02月04日 23:17
>ワンチャン
いえいえ、確かに裸婦の絵も多少ありますが、一糸纏わぬ絵は後ろ姿がほとんどです。
ホキ美術館もお子さんの観覧者に多いですから心配には及びませんよ(^^)
小さいうちから芸術に触れさせるのは、大切なことですから是非ご家族で♪

Posted by たすけ at 2013年02月04日 23:31
いやはや贅沢な時間でしたね。作者に解説してもらうというのは、なかなか無いですよ。ホキ美術館ならではです。来年は是非私も参加してみたいと思います。
Posted by kincyan at 2013年02月06日 19:49
>kincyanさん
本文中では詳細を伏せましたが、追加動画の話にあるように
画家が描きたいテーマと画商が売りたりテーマに乖離があり
やはり「その道のプロ」となると自分の思うままに出来ない
というプロ画家ならでは葛藤の逸話も面白かったですf(^、^;
Posted by たすけ at 2013年02月06日 19:59
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