中部大学・武田邦彦先生のブログの正体 エントロピー増大の法則

■泡沫(うたかた)日記

世論を動かすのは、センセーショナルな記事や意見を述べること。しかしそれがエキセントリックになりすぎると世論はついてこなくなる。また、物事を断言的に言ったり書いたりすれば、シンパも増えるが同時にアンチも増える。その点で、中部大学の武田邦彦先生のブログはセンセーショナルな記事が多いのに、シンパは増えるがアンチは増えないという珍しいブログです。

実際TVや動画で拝見していても、どんな場面でもニコニコしながら立て板に水のごとく話すし、アンチに対しても謙虚に耳を傾け穏やかに反論するので、この先生の話は信用できるということになります。私自身も武田先生の著書を読ませて頂いて、感心することの方が多かったです。でも、これだけ矢継ぎ早に多数の出版物が出されると、すべてご自身が執筆していると思えないなぁ。ま、そんなことはどうでもいいのだけど・・・

武田邦彦ブログ。平成23年5月10日午前10時執筆の記事より引用
科学というのは難しいもので、常に事実を見つめ真実を追求するのですが、人間なので間違いだらけでもあります。わたくしが学生に話する例は次のようなものです。

「ニュートンが生まれる前、物が落ちるのは地下の悪魔が引っ張ってると言っていた。ニュートンが生まれた後は質量によって決まり、万有引力と説明した。アインシュタインが質量を持たない光が重力によって曲がるということ明らかにすると、そこでまた空間のゆがみが登場した。最近では、それらをすべて否定して引力はエントロピー増大で説明するのが適切だという学説が有力である。だから、現在、正しいと信じていることは間違っている」と言います。

なかなか難しい議論ですが、科学者は常にできるだけ厳密な方法で正しい結論を導き出そうとしますが、同時にその「正しい結論」というのは、100年もたてば全く別のものになってしまうことも承知の上です。「正しいけれども間違っている」という相矛盾した二つのことを科学者は同時に頭の中にいれられます。

その意味で放射線による被曝と人体への影響ということを考えるときに、現在の知見(正しいこと)は、1年に1ミリシーベルトを浴びるとかなりのがん患者が出るということであり、また将来はそれが「さらに厳しくなるか、または緩和されるか」は判らないということです。

もう一つは、たとえ自分の考えと違っても、常に自分の考えを否定し、反省し、自分とは反対の結果を勉強するということも科学者としてはなくてはならないことです。その点で日常の生活と科学的な考え方というのは、少し離れています。今度の福島原発のことは科学的な内容が多かったので、多くの人が「日常と科学」という点で混乱し苦しんだ原因にもなっているのではないかとわたくしは思います。
うわ!先生ずるいよ!...というか文章が上手すぎます。

私のような小心者は、ブログ記事を書く時にアンチを増やしたくないので、どこかに自分の逃げ道を作って書いてます。つまりは、批判記事を書いておきながら、どこかに相手の気持ちもわかる・・・みたいな。ちょうど前記事で保安院の西山審議官に対する感想を書いたような感じです。まぁ実際、人はそれぞれの立場で話さざるを得ないので、書いた感想に嘘はないのですが、ブログ記事を書く度に、ハッキリ断言的な書き方ができない自分自身に嫌悪感を持っています。その点、引用した武田先生の文章は逃げ道さえも理論的且つ断言的に書いてあり、非の打ちどころがありません。上手いよなぁ・・・

私が武田先生を初めて知ったのは、【環境問題はなぜウソがまかり通るのか(洋泉社)】でした。最初【買ってはいけない○○】的な書籍なのかな?と思ったのですが、読んでみたら、まぁ目からウロコの実に面白い本でした。その事に関する動画[環境問題のウソ]がありましたので興味がある方はご覧ください。但し、全部で20編に分けられた動画ですので1/20だけ貼っておきます。



それまでてっきり環境問題のオーソリティーだと思ってのが・・・あれ?いつの間にか福島原発事故で一躍、原子力利用のオーソリティーに。武田先生の立場は、原発推進派です。但し絶対の安全を確保してこその利用であると論破しており、内閣府の原子力安全委員会に在籍していた学者がほとんど御用学者と揶揄される中、いつの間にかアンチ原発派までにシンパを増やした稀代の学者さんです。そう考えると、涙の内閣参与辞任会見を開いた小佐古敏荘先生が気の毒になってしまいますね(苦笑)

引用部の『引力はエントロピー増大で説明するのが適切だという学説が有力』がちょっとひっかかりました。
なるほど、原発が制御不能となり放射性物質が拡散した→エントロピー増大(=不可逆変化)
生活物資がゴミとなれば再生(リサイクル)不能になる→エントロピー増大(=不可逆変化)
結局、武田先生の手法は、世の中が混沌としている時(=エントロピー増大時)に旬な話題を次々に発信し、世論を武田引力で引き付けているのだなぁ・・・と。

さて、武田邦彦先生の最新インタビュー動画が、USTREAMのiwakamiyasumi2で公開されています。しかも武田先生の自宅で^^;武田先生のプロフィールはすでにご存じの方が多いと思いますが、あらためてご本人の口から経歴を聞くとさらに面白いし、先生の為人がよくわかりますヨ。
(1)http://www.ustream.tv/recorded/14646572 03:33
(2)http://www.ustream.tv/recorded/14646616 01:14
(3)http://www.ustream.tv/recorded/14647037 16:15
(4)http://www.ustream.tv/recorded/14646649 28:31
(5)http://www.ustream.tv/recorded/14647263 02:42
(6)http://www.ustream.tv/recorded/14647295 12:49
(7)http://www.ustream.tv/recorded/14647452 27:06
(8)http://www.ustream.tv/recorded/14647740 01:51
(9)http://www.ustream.tv/recorded/14647792 00:31


全部で9編約94分の動画ですが、どの会話も目からウロコの興味深い話です。特に(6)http://www.ustream.tv/recorded/14647295 12:49の1分過ぎからの福島原発以上に危険性のある高速増殖炉『もんじゅ』について会話
武「しかも、東芝が造った壊れたジグを直すのに、東芝にまた10億で発注した。」
岩「マッチポンプもいいとこじゃないですか!?」
武「そそ、そいで東芝は史上最高益をあげたという訳ですから。」
岩「東芝とか日立とかもっと批判されてしかるべきじゃないですか?」
武「勿論!」

トキは絶滅する運命なのだ→生命はやがて死という不可逆変化の運命→エントロピー増大の法則
いや〜武田先生、やはり痛快です。
こんなこと絶対マスコミは報道しないし、況やTVのワイドショーで発言したらディレクターは即クビでしょう。でも、大人の事情でTVではそこまで言わない武田先生の処世術はやっぱり凄い!(笑)

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タグ:武田邦彦

2011年05月13日

posted by たすけ at 02:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | ■泡沫(うたかた)日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
武田先生が原子力の権威として出てきたので、え?この人って、、、、と驚きました。私も以前『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』は読みました。ペットボトルのリサイクルとかは目からうろこで、ダイオキシンと焼鳥屋のおやじの話とかも非常に分かりやすかったです。むかーし、「1円玉を拾うには1円以上のカロリーを消費するから拾わない方がいいのだ」と聞いたことがあり、それを思い出しました(^^;)

反対だろうが賛成だろうが、現実に避難している方たちがいる訳ですから、まずは事態の収束を願うばかりです。
Posted by PRINCOちゃん at 2011年05月13日 07:49
>PRINCOちゃん
PRINCOちゃんさんのマルチぶりには驚きますが^^;
武田先生のマルチさは飛び抜けていますよねぇ。

でも影響力が大きすぎて。放射能(線)怖いよ...ってなにかと相談事が多くなっていて。
ちょっともうしばらくだけ、このテーマの記事が続くと思いますが何卒ご容赦ください。


PS.一番驚いたのは...
僧侶と牧師から同日にコメントを頂いたことでした。
私が一番、煩悩を抱える迷える子羊かもしれませんね(^^;)
Posted by たすけ at 2011年05月13日 22:22
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