煙り

一人娘には兄がいる。しかし、娘は兄の顔を知らない。
私たち夫婦も兄の姿を初めて見たのは、たった一度きり
ほんの小さな骨となり骨壷に納める時に初めて対面した。

二人とも言葉を発することはなかった。
ごめんね。ごめんな。泣きながら心の中で言うしか
できなかった。

桜満開の真っ青な空に
火葬場の煙突からほんの少しだけ白い煙りが上がった時
「あぁ、天に昇っていく」
と茫然と眺めながら手を合わせた。

彼岸、お盆には、お寺で娘を真ん中にして兄の前で手を
合わせる。娘もそれがずっと習慣になっているので
嫌がることもなく必ず一緒についてきて、お線香と花を
手向ける。

今度の彼岸は、晴れがましい報告を兄に伝えられるだろう。


今日、ご縁のあった方が天に昇る。
ご葬儀には参列できないが煙りの上がる方角に
手を合わせようと思う。


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2006年03月09日

posted by たすけ at 10:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記(家族・子育て) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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