夏みかんの木

娘の小学校入学記念に 庭に夏みかんの木を植えた
小さな苗木だった 早く大きくなれと願った
娘の成長と共にすくすく育った
毎年ばっさり選定しても どんどん枝を伸ばした

初夏には香しい白い花 盛夏にはアゲハ蝶が庭を舞い
冬から早春かけては 幸せの黄色い実が 庭を彩った

六年後の秋 引越しの日は 土砂降りの雨だった
すべての家財道具を移し最後に夏みかんの木が残った
どうしてもこの木は持っていきたかった
トラックに載せるために ほとんどの枝を落とし
根まわりも小さくしか掘れなかった

どろどろのぬかるみのようになった新しい庭に
すっかり痩せてしまった夏みかんの木を移植した

今にも倒れそうで 3方から紐で支えてバランスを
とった台風の当たり年で 強風の翌朝は真っ先に木
を確認した根づくかどうか心配だった
翌年は花も実もわずかだった

昨日、娘の合格発表を見に行った 憧れの正門を入り
掲示板に娘の番号を見つけた時 こみ上げてきてしまった
車に戻りほっとした途端 涙が溢れて止まらなかった

九年後の春
夏みかんの木はしっかり根づき 大きな実をつけている
ひとつの責任を終えた気持ちで見る黄色い実は
ひときわ大きく輝いて見えた


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2006年03月08日

posted by たすけ at 11:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記(家族・子育て) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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