Alternative Medicine オルタナティブ・メディスン(代替医療)
Complementary Medicine コンプリメンタリ・メディスン(補完医療)
になりますが米式・英式の違いとニュアンスの違いだけで実質はどちらも同じです。
日本で代替医療と言えば、漢方、鍼灸、温泉療法、食事療法、カイロプラクティック、アロマテラピー等が代表的な療法になりますが、これらと一般診療科目(保険診療)と融合させて混合医療または
Integrative Medicine インテグレーティブ・メディスン(統合医療)と言う言葉もあります。前記の
Holistic Medicine ホリスティック・メディスンも、全体を包括するという意味では統合医療と言えます。

ロサンゼルス[USC][UCLA/DREW University]にて 1999年
アメリカは代替医療先進国で、サプリメント大国だと言われていますが、日本では社会医療保険制度が整備されているので、病院にかかったほうが経済的負担は軽くなりますが、米国では社会保険加入率が低く医療費がべらぼうに高いので代替医療にかかったほうが安いからです。特に中国系・韓国系移民の多い西海岸では民間保険で鍼治療をカバーしているのでその利用率は高いです。
日本で薬草と言えば漢方を思い浮かべますが、イギリスではハーブ療法、ドイツでは水とハーブをベースとしたクナイプ療法などが主流で、日本でも一部の漢方処方には医療保険が適応されるように、イギリスではハーブ療法に、ドイツではクナイプ療法に、医師が治療の一環として処方する場合には保険が適応されています。

ケンブリッジ[Cambridge Christ's College]にて 2000年
私自身、今後の医療は統合医療と向かって欲しいとの願望があるのですが現実的には、現代医療と代替医療は対峙する形となっており、患者さんは二者択一を迫られるのが実情です。
日本国内で、代替医療やホリスティック医療を実践しているクリニックや病院は増えてはいますが、ベルリンのHavelhoehe(ハーフェルホーエ)病院のように、多種多様な専門医とセラピストが常勤している病院は稀です。おおよそは、院長自身が得意する漢方や温熱療法や食事療法を中心としてそれと提携するセラピストが緩やかなチームを組んでいる形が主流です。

オックスフォード[Oxford St Anne's College]にて 2004年
代替医療を実践している医師も、早期の癌で身体へのリスクが低い場合は、現代医療を信頼して切除手術や抗癌治療を否定しません。むしろ頭から現代医療や抗癌治療を否定するのは、医師ではなく偏った治療法に固執している人々です。
ほとんどの場合、ホリスティック医療や代替医療を実践している病院やクリニックを訪れる患者さんはステージの進行した癌や、現代医療では治療方法が手詰まりとなった場合の患者さんです。
このような現実をつねに見ていると、やはり私は現代医療と代替医療の垣根を取り払い、統合医療という患者本位の医療が確立されるべきだと考えます。


