40代になり医療関連の仕事に入った時に、ルドルフ・シュタイナーの掲げる人智学に惹かれていったのは自然な成り行きでした。

ベルリン日独センターにて
ウィーン工科大学でゲーテの自然科学観に触れる機会をもったシュタイナーは、自らの精神科学を人智学と名付けました。そして人間の構成をボディ(身体)、マインド(心)のみならず、スピリット(霊性)も含めて、そのスピリット(霊性)を重視するのがシュタイナー医学です。シュタイナー医学は治療と言うよりは患者さん本人の潜在能力(治癒力)を引き出すいわば「治癒術」と言えるかもしれません。

ルドルフ・シュタイナー(1861年生れ)と、森鴎外(1862年生れ)は同時代を生き、鴎外もゲーテの「ファウスト」を翻訳するという共通項がありますが、シュタイナーも鴎外もその多大な業績があるが故に賛否が分かれます。
一見、文学は政治や医療と無関係に思うかもしれませんが、人情や世の中の機微を綴った文学は「人を動かし、人を癒し、世を変える」政治家や医療者に多大な影響を及ぼしています。
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