木下(きおろし)栄枯盛衰物語

ちばらきチャンネル


下の画像は御賽銭を入れるとおもむろにお祓いをしてくれるという印西市の木下(きおろし)駅からほど近い、印西市六軒の厳島神社です。江戸時代初期にこの地の開拓に携わった宮島勘右衛門という人が「安芸の宮島」から勧請したものだそうで、水神社も合祀されています。

木下六軒厳島神社

ということはつまり、水運で栄えた町でありまして、佐原〜木下〜流山は運輸の中心が陸上交通に変わるまでは栄華を誇った街であり、木下には造船所までありました。詳しい内容は木下蒸気船物語に譲るとしまして、水運で財を成したのが木下の吉岡家です。

吉岡まちかど博物館

水海道の豪商五木田家の五木宗レンガ蔵も、現在は市民ギャラリーとして開放されていますが、木下の吉岡家の土蔵も同じように「吉岡まちかど博物館」として市民に一般公開されています。但し、両方とも私有地内の建物であり公共施設ではありませんので、公開日等は事前に調べて行かれた方が無難です。

木下吉岡家の土蔵

昨年夏に作ったパイレーツオブ手賀沼の動画で、実はこの吉岡家の蔵を宝物の在り処として使おうと撮っておいたのですが、あまりに凝り過ぎると"ワケわかめ"になると断念しました(苦笑)
さて、「江戸優り(えどまさり)」といわれるほど栄えていた佐原の街は、現在でも往時の面影を色濃く残しており文化庁から「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されていますが、それに比べると木下や流山の古い町並みは実に寂しい限りです。

流山は明治初期にわずかな期間ながら、葛飾県庁→印旛県庁が設置されたこともあるほどの行政中心地でしたが、現在では典型的な首都圏のベットタウンとしての様相です。流山市と印西市は市街地の二極化という点で似通っていて、TX(つくばエクスプレス)や北総鉄道の開通による新市街地では、森を削り大型ショッピングセンターや高層建築物が次々と建設され、一方かつての繁栄地であった旧市街地は栄枯盛衰を推して知るべし様相です。

印旛高校園芸科

人口あるところには学校ありで...画像は、印旛高校の園芸科の農機具倉庫です。
印旛高校や木下万葉公園がある小高い山を地元の人は、「まるぜん山」と呼んでいますが、園芸科はすでに募集を停止しており、印旛高校自体も来年からはこの「まるぜん山」から千葉ニュータウンの新校舎に引越しです。私の知る印旛高校は歴史のある文武両道の高校だったのですが、新生印旛高校は果たしてどんなカラーの高校になるんでしょうか?

新生印旛高校の建設地のそばにあるジョイフル本田やショッピングモールにはよく買物にもいきますが、でも、果たして人口増加が見込まれない平成以降にこれだけの建造物を作って大丈夫なのかいな?
佐原の町のように歴史の味わいの残る建造物なら「枯れてなお花が咲こうもの」だけど、鉄筋コンクリート塊りの街が凋落したら、ほんとにハリウッド映画もどきのゴーストタウンになってしまうんじゃないかなぁ?

木下名物手焼き煎餅

な〜んて
栄枯盛衰物語な妄想を「元祖木下名物」川村商店の手焼き煎餅を食べながら
流山駅舎と風情が重なる木下駅を眺めていた私でありましたf(^、^;
...って。また長文になりそうだから無理やりな筆止めにしちゃいます(自爆)


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2009年04月17日

posted by たすけ at 20:55 | Comment(7) | TrackBack(0) | ちばらきチャンネル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
写真がセピアカラーなのは、たすけさんの演出ですか?

最後の煎餅屋の建物が、古い木造でありながら、大きなエアコン室外機が
デ〜ンと在るのがイイですねぇ。
「人が暮らしている」って気がします。
Posted by しゃあ あずなぶる at 2009年04月18日 06:14
>しゃあ あずなぶるさん
このブログサーバーは、回想や妄想モードに設定すると自動的にセピア色になるみたいですよ(嘘爆)

店内で実際に1枚1枚手焼きしていますから、夏はクーラーがなかったら川村サウナになってしまうでしょうね^^;
Posted by たすけ at 2009年04月18日 09:46
たすけさんこんばんは。
以前印旛高校に迷い込んだ事があります。校舎の裏手に古い建物がありましたが、これがそうでしたか。
自転車でグラウンドを横切らせてもらいましたが、素朴でいい生徒達でしたよ。
ホント千葉ニュータウンに移っても気風が引き継がれるといいですね。

栄枯盛衰、巨大ショッピングモールがつぶし合いで買いで物難民が生まれているという先日のガイアの夜明けの放送。ショッピングモールが出来たことにより、地元の商店が潰れた責任をどう取るつもりなのかと思いました。そういう私の近所の唯一のコンビニが先週潰れた事にショックを受けています。
Posted by spirit at 2009年04月19日 21:24
たすけさん、いろいろな場所の知識が一杯詰まってますね。ディープな知識ばかり・・・(^_^;)。木下王選手権なんてあったら、上位入賞間違いないですね。
Posted by tatsuo1 at 2009年04月20日 19:16
たすけさんこんばんは

セピア色の写真、なんとなく温かく懐かしく感じるのは不思議ですね。
いい写真ですね。

木下駅前に時代に取り残されたようにぽつんとある煎餅屋さんを応援したい気分でつい煎餅を買い求めたことがあります。

時代の流れは本当にある意味残酷でまた皮肉ですね。

かつて舟運で栄えた町が逆にそれゆえに繁栄から取り残された町が全国たくさんありますから。

好きな町ですが、栃木市なんかその典型的な例でしょうね。

大好きな利根運河もかつて、といっても100年以上前ですが、一日100艘の舟が行き交い、殷賑をきわめた過去があったなんていまや想像もつきません。

思いもかけずランドナーが皆さんの目にとまったようで、照れくさい気分です。

ダブルレバーが楽しく、ポタにはぴったりのようです。

またご一緒できるのを楽しみにしています。



Posted by まつ at 2009年04月20日 21:21
 木下方面の旧跡・建物めぐり、ぜひご案内ください。あまり浸りすぎると「過去に生きる」になっちゃいますが、心の探検としては楽しいかも。
Posted by 横山 at 2009年04月21日 01:15
>spiritさん
そーですかー。ガイアの夜明けでそんな特集があったのですか。
しかしどう考えてもあれだけのショッピングセンターの乱立は商圏的に無理がありますよねー。
モータリぜーションが大きく変わって行こうとする時代ですから、もう「大きいことはいいことだ」の時代ではないですよね。


>tatsuo1さん
いえいえ、ネタに詰った時の泡沫記事で恐縮ですf(^、^;
たまたま印西市にまつわるweb構築の依頼があった時に下調べをしただけなのですが、興味深かったのは、ケビン・ショートさんを筆頭に、地元の歴史や自然を丹念に調べているのは、ほとんど元々の地元民ではなく、移住者の方々なんですよね。自然や歴史の発掘なんていうものは案外そういうものなんでしょうね。


>まつさん
新しいものじゃなくて、枯れたものに心惹かれるのはやはり自分が枯れてきた証拠なのかもしれません。
でも、花を咲かせる気力がある限りはお互いにどんどん枯れ木に花を咲かせましょう(笑)


>横山さん
私なんか聞きかじりばかりで(苦笑)
印西・印旛方面は愚兵衛さんやサスケハナさんのご案内でじっくり廻りたいですね。
Posted by たすけ at 2009年04月22日 13:12
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